【CES】低価格テレビの「VIZIO」も3DやLEDを積極展開
-ネットワーク対応も。BD/ヘッドフォンなども
ファブレスのメリットを生かし、低価格な液晶テレビで米国市場でシェアを伸ばしてきた「VIZIO」は、近隣のホテルで2010年の新製品を発表。低価格製品だけでなく、3D/LEDバックライトを搭載の高級モデルなど、豊富なラインナップをそろえ、LED対応は37モデルを用意する。また、3Dテレビ、シネマスコープサイズの液晶テレビなどの技術展示も行なっている。
年末商戦では、アメリカの液晶テレビ市場でナンバーワンとなった(iSupply調べ)ことから、「America's #1 LCD HDTV Company」を標榜。テレビだけでなく、ヘッドフォンやシアターシステム、Blu-rayプレーヤーなどの周辺機器もVIZIOブランドで展開する。
■ 3D/LED搭載の液晶テレビ最上位機を8月投入
3D表示/LEDエリア制御に対応した72型「XVTPRO720SV」 |
LEDバックライト搭載の液晶テレビは、16~72型までの合計37モデルをラインナップする。
3D対応の最上位シリーズ「XVT Pro」は、72型の「XVTPRO720SV」が市場想定価格3,499ドル、55型の「XVTPRO550SV」が2,499ドル、47型の「XVTPRO470SV」が1,999ドルで、いずれも8月の発売を予定している。
XVT Proは、480Hz相当の残像低減機能に加え、3D表示を実現。LEDバックライトのエリア制御技術も備えており、画面を100以上のエリアに分割し、LEDの明るさを調節することでコントラストを向上する。72型のエリア分割数は480、55型が120、47型が160。3Dメガネはアクティブシャッター式。
そのほか、240Hz相当の残像低減技術を搭載した「XVTシリーズ」や、薄型ながらLEDエリア制御技術を搭載した「XVT Razor LED」など多くの製品ラインナップを用意する。
VIZIO Internet Apps対応のXTVシリーズ | LEDバックライトのベーシック機「Mシリーズ」 | CCFLバックライトのベーシックモデルも多数用意 |
VIZIO Internet Appsを搭載 |
また、XVT ProやXVTシリーズでは、IEEE 802.11n対応の無線LAN機能を搭載し、ネットワークサービス「VIZIO Internet Apps」に対応。Amazon Video On Demandや、Flickr、Netflix、Rhapsody、Twitter、VUDU、Yahoo TV Widgetsなどのネットワークサービスをテレビから利用できる。また、XVT ProシリーズはBluetoothに対応しており、PC用のBluetoothキーボードからの入力操作などにも対応する。
■ 4Kやシネスコ液晶も出展。ヘッドフォンなど周辺機器を強化
56型の4Kテレビも出展 |
「Beyond TV」をコンセプトにして最新技術搭載のテレビ製品を多数展示。
56型/3,860×2,160ドットの4K/2K液晶テレビを参考展示したほか、21:9の液晶パネルを使ったシネマスコープ映像対応の58型液晶テレビなどを展示している。シネマスコープ対応テレビでは2.35:1のシネマスコープ映像をフル画面で表示できるほか、ウィジェットなどを16:9などのワイド映像の脇に表示しても、コンテンツを邪魔することなくウィジェット操作と映像表示を両立できる点も訴求している。
超薄型液晶テレビのコンセプトモデルも展示。また、Wireless HDアダプタを使い、HDMIケーブル無しで、映像をワイヤレス伝送するデモも実施している。
21:9シネマスコープサイズのテレビ。VIZIO Internet Appのウィジェット表示にも対応する | Wireless HDの無線映像伝送をデモ |
加えてテレビだけでなくBlu-rayプレーヤーや、ノイズキャンセルヘッドフォン、ワイヤレスヘッドフォン、シアターシステム、iPodオーディオなどのテレビ周辺機器への取り組みも強化し、新製品を展示している。
42型超薄型テレビも参考展示 | BDプレーヤー「VBR200W」。無線LANに対応し、VIZIO Internet Appsが利用可能。VUDUの1080pネットワーク映像配信サービスなどを直接利用できる。3月発売予定で、価格は199.99ドル |
ヘッドフォンやイヤフォンを多数用意 |
サウンドバー+サブウーファの2.1chオーディオシステム「VSB210WS」 | 7~9型のモバイルテレビも発売 |
(2010年 1月 10日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]