ソニー、27,000円からのお手軽フルHDカメラ「bloggie」
-360度レンズでパノラマ動画。MS/SDカード対応
ソニーは、低価格なMP4カメラ「bloggie」(ブロギー)シリーズを2月5日に発売する。回転レンズを採用した「MHS-PM5K」と、縦型シューティングスタイルの「MHS-CM5」の2モデルを用意。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格は「MHS-PM5K」が27,000円前後、「MHS-CM5」が30,000円前後の見込み。
なお、ソニースタイルでは、同製品を無料でプレゼントするモニターキャンペーンを実施している(アンケートなどへの回答が必要)。募集人数は10人で、募集期間は1月14日~1月21日15時まで。詳細は専用ページにて。
いずれも1/2.5型、500万画素のCMOSセンサーを備え、最高で1,920×1,080ドット/30fpsのMP4動画(MPEG-4 AVC/H.264)が撮影できるビデオカメラ。500万画素の静止画撮影も可能。遊び心のある撮影機能や、ブログや動画共有サイトなどへの簡単アップロード機能を備えることで、従来のビデオカメラと異なり、より気軽な日常使用を想定。ソニーでは「モバイルHDスナップカメラ」と呼んでいる。
どちらのモデルも、メモリースティックデュオとSD/SDHC対応のメモリーカードスロットを備えている。また、「MHS-PM5K」は4GBのメモリースティックデュオを同梱する。
■ MHS-PM5K
ソニースタイル限定のバイオレット |
レンズを回転させることで、正面や天井、背面の撮影が可能。さらに、「360ビデオレンズ」と呼ばれるパーツを同梱。レンズを天井に向けた状態で、同パーツを装着すると、撮影者の周囲360度、パノラマ動画撮影ができる。旅行先の風景だけでなく、撮影者も一緒に写るため、パーティーや結婚式などで、全員が一緒に写る使い方もできる。
なお、360レンズで撮影された動画は円周魚眼レンズで撮影したような、ドーナツ型の映像として、通常のMP4動画形式で記録される。汎用ソフトでそのまま再生する事もできるが、付属ソフトの「PMB(Picture Motion Browser)」(Windows対応)で再生すると、ドーナツ型映像を通常の映像に展開して再生可能。再生画面の下にパノラマ状の動画が表示され、任意の部分をマウスで選ぶと、上の通常画面に、その視点の動画を表示するという、インタラクティブな再生ができる。
さらに「PMB」には、ドーナツ型映像をパノラマ動画に変換(WMV)する機能も用意。「PMB」を持っていない人にもパノラマ動画を楽しんでもらうことができる。ただし、インタラクティブ再生は「PMB」のみでしか行なえない。なお付属ソフト「PMB」とは別に、カメラ内に簡易版「PMBポータブル」(Windows/Mac対応)を収録。出かけた先で借りたPCなどにインストールして、Webアップロード機能などを使うこともできる。
レンズの焦点距離は35mm換算、動画撮影時で47mm。F値は3.6。デジタル4倍ズーム機能を備えているが、フルHDの30fps撮影モードでは利用できない。
360ビデオレンズを回転レンズの前に装着 | 上に向けて撮影すれば、周囲360度の動画撮影が可能 |
USB端子はスライド式のものを内蔵している |
スライド式のUSB端子を備え、PCとの接続はUSB 2.0を使用。充電もUSB経由で行なえる。前述のソフト「PMB」を使い、YouTubeやPicasa、mixiなどに手軽にアップロードできる。
液晶モニターは2.4型で、23万画素。出力端子はUSBに加え、AVマルチ端子も装備。電源はバッテリパック(NP-BK1)で、充電はUSB経由で行なう。連続撮影時間は1,280×720ドット/30pモード時で約95分。外形寸法は19×54×108mm(幅×奥行×高さ)、バッテリ込みの重量は約130g。AV接続ケーブル、USB接続サポートケーブル、リストストラップなどを同梱。
■ MHS-CM5
縦型モデル。撮影可能な動画の仕様はPM5Kと同じ。メモリースティックは付属しない。レンズは回転しないが、光学5倍のズームレンズを採用。顔キメ機能なども使用できる。また、CM5のみHDMI出力端子を備えている。
レンズの焦点距離は動画撮影時で41~205mm(35mm換算)、F値は3.3~3.7。電子式手ブレ補正機能も備えている。外形寸法は39×67.1×101.4mm(幅×奥行×高さ)で、バッテリを含む重量は約196g。
縦型のMHS-CM5 | 撮影時のスタイル。液晶は反転可能 | 光学5倍のズームレンズを備えている |
回転する2.5型、23万画素の液晶モニターを装備。USB端子を内蔵し、こちらもPCと手軽に接続可能。バッテリパックもPM5Kと同じ「NP-BK1」を採用。充電はUSB経由で行なう。連続撮影時間は1,280×720ドット/30pモード時で約105分。
出力端子はHDMI、AVマルチ。「PMB」やAV接続ケーブル、USB接続サポートケーブル、リストストラップなどを同梱。カメラ本体に「PMBポータブル」も収録している。
また、2月5日には専用アクセサリとして、ネックストラップ「STP-NE」を1,995円で発売。カメラのカラーに合わせた、バイオレット(V)、ホワイト(W)、ピンク(P)、ブルー(L)のカラーバリーションを用意。セーフティージョイント機構を採用し、ハサミで切って長さ調節する事も可能。
ブランド名はbloggie | こちらもスライド式USB端子を内蔵 | ネックストラップなどのアクセサリも用意する |
(2010年 1月 14日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]