BD/DVD化決定「イヴの時間 劇場版」監督トークショー

-劇場上映もロングラン中。続編も「是非やりたい」


トークショーを行なう吉浦康裕監督

4月29日開催

 

 既報の通り、7月28日にBlu-ray/DVD化が決定した「イヴの時間 劇場版」。ゴールデンウィーク(GW)初日となる4月29日に、東京・池袋テアトルダイヤにて、作品のロングランヒットを記念した吉浦康裕監督による「GW・満喫トークショー」が開催され、BD/DVD化の発表も行なわれた。

(C)2009/2010 Yasuhiro YOSHIURA / DIRECTIONS, Inc.
 上映は3月6日の公開から8週目に突入。当日は作品にちなみ、イヴレンドの試飲会も行なわれ、劇場版を三回以上も観ているというツワモノ・リピーターも参加。上映後の吉浦監督による爆笑トークや声優のサイン入りパンフレットの抽選会などが行なわれ、熱気溢れるイベントとなった。

 当日はGW初日ということもあり、トークは監督のGWの過ごし方からスタート。しかし、監督は近年「イヴの時間」の制作に時間を費やしていたため、そもそも連休を取るのは久しぶりだという。

 作品に関して、「一番思い入れのあるキャラは?」との質問には、「こういう時だったら監督は“すべてのキャラです”と言うのが格好いいなと思いつつ」と前置きした後、「ナギが一番好き」とのこと。自分の願望を投影したキャラであり、「こんな台詞を言ってもらえたら」、「こんな店が実際にあって自分が常連客だったら」、「こんなマスターがいたらいいな」と思う事が多いという。他にも、「何故、ナギは外ではメガネを掛けているのか?」、「自分を投影しているというリクオやサミィとは、どのあたりが似ているのか?」など、コアな質問も相次いだ。

 イベントの中では、マサキ役の野島健児さんとナギ役の佐藤利奈さんからビデオ・メッセージも上映。抽選会では、主題歌のKalafinaが歌う「I have a dream」が流れ、監督から「この曲をいただいたことで、エンディングを追加しました」などの製作秘話も飛び出した。

 トークショーでは、名古屋、福岡に続いて、6月12日フォーラム仙台での劇場公開が決定した事や、7月28日のBlu-ray/DVD化も発表。初回限定版となるBDには、act0.5に相当する内容の監督書き下ろし小説が特典ブックレットに載ることも告知された。吉浦監督は「『イヴの時間劇場版』を観ても、星切れのようにダークスポットがあると思うんですけど、act0.5でそこにある程度の回答を与えたいなって思っています」とのコメントがあった。

 気になる続編については、「機会が頂ければ、是非やりたい」とファンには嬉しい返答が。BD/DVD化の後にも、「イヴの時間」ワールドはまだまだ広がっていきそうだ。



(2010年 4月 30日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]