オヤイデ、ウエイトを交換可能なレコードスタビライザー

-インシュレータなどに使えるカーボンパイプも


STB-MS

6月30日発売

標準価格:5,460円~21,000円


 オヤイデ電気は、アナログレコードプレーヤー用のスタビライザー「STB-MS」と「STB-HW」を6月30日に発売する。価格は「STB-MS」が18,900円、「STB-HW」が21,000円。

 また、ケーブル用のスタビライザーや、AV機器のインシュレータなどに使えるカーボンパイプ「STB-CM」を6月30日に発売する。価格は4個セットの「STB-CM-4」が5,460円で、6個セットの「STB-CM-6」が7,560円。



■ レコード用スタビライザー「STB-MS/HW」

 両製品とも、アルミニウム、真鍮、テキサリウムの組み合わせで振動を最適化し、音溝のトレース向上を図るレコードスタビライザー。6月20日発売のアルミ製ターンテーブルシート「MJ-12」との組み合わせで音質向上が見込めるという。

STB-HW。ウエイトフル装着時の重さは790gになる

 着脱可能な10個のパーツで構成し、ウエイトの装着個数で重さを調整可能。また、前述のカーボンパイプ「STB-CM」をSTB-MSの交換用ウエイトとして使用できる。本体の上下を反転させることでEP用としても使える。さらに、LINNの「LP-12」などフロートサスペンションを採用するプレーヤーにも適合する(STB-MSでウエイト未装着またはSTB-CM6個換装時)としている。

 構成パーツは、A5052アルミ合金をマシニング切削し、アルマイト仕上げを施したトップ/ボトムディスクと、レコード盤コンタクト面に貼付するテキサリウムFRP、高純度真鍮クロムメッキのウエイト6個/連結軸1個、テキサリウムシートのウエイトスペーサー1枚。

 STB-MSのウエイトは1個40g、STB-HWのものは1個90g。ウエイト無しでの重量はSTB-MSが200g、STB-HWが240g。ウエイトフル装着時は、STB-MSが440g、STB-HWが790gとなる。外形寸法はSTB-MSが70×35mm(直径×高さ)、STB-HWが70×55mm(同)。


STB-MSの構成パーツSTB-HWの構成パーツ


□製品情報(STB-MS)
http://www.oyaide.com/audio/audio-products/cn58/stb-ms.html
□製品情報(STB-HW)
http://www.oyaide.com/audio/audio-products/cn58/stb-hw.html


■ マルチユースカーボンパイプ「STB-CM」

ケーブルへの装着例

 カーボンCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を3mm厚のパイプ状に成型したもので、オーディオケーブルやプラグなどを中に通してケーブルスタビライザーとして利用したり、オーディオ機器やスピーカーの下に置いてインシュレータとして使うことが可能。カーボンの高剛性を活かし、不要振動の処理などが図れるという。

 また、レコード用スタビライザー「STB-MS」の交換用ウエイトとしても利用可能。そのほか、基板支持体やコンデンサーなどのパーツホルダー、ボリュームノブといった、自作パーツの構造部材としての利用も想定している。

 カーボンファイバーを多層積層し、エポキシ樹脂で熱硬化。外径は20mm、内径は14mm、高さは17mm。耐荷重は1個あたり500kg。耐熱性は120度。重量は1個4g。


STB-CMの6個セットコンデンサなどのチューニングにも利用できる
□製品情報
http://www.oyaide.com/audio/audio-products/cn58/stb-cm.html

(2010年 6月 22日)

[AV Watch編集部 中林暁]