ビクター、音楽練習用PCMレコーダ「レッスンマスター」新機種

-24bit対応。重ね録音可能に。従来モデルのホワイト版も


XA-LM3

 日本ビクターは、24bit/48kHzまでのリニアPCM録音に対応し、重ね録音やパートキャンセルなど、演奏者の音楽練習サポート機能を充実させた音楽レッスン用レコーダー「レッスンマスター」のグレードアップモデル「XA-LM3」を9月中旬に31,500円で発売する。

 さらに、2009年10月から発売している従来モデル「XA-LM1」にホワイトモデル「XA-LM1-W」を追加。数量限定で9月上旬に26,250円で発売する。「XA-LM1」の仕様は既報の通り。


従来モデルのホワイトバージョン「XA-LM1-W」も追加される

 リニアPCM(48kHz/24bit、48kHz/16bit)、MP3(44.1kHz/128kbps、44.1kHz/192kbps)の録音に対応したレコーダ。microSD/SDHCカードスロットを備え、2GBのカードが付属。最大16GBのmicroSDHCカードまで対応する。内蔵のステレオマイクで録音するほか、ライン/マイク入力端子も装備する。

 新たに、自分の演奏を手軽に重ねて録音できる機能を搭載。専用ボタンを用意し、ワンタッチで“重ね録音”が可能。さらに、録音時に残響を付加して音の厚みを増す3モードのリバーブ機能(ルーム、ステージ、ディレイ)も備えている。

 なお、同梱の愛用者ハガキに記入し、応募すると、全員に“重ね録音”体験用のmicroSDカードをプレゼントするキャンペーンも実施。期間は9月中旬~12月31日(当日消印有効)で、収録曲はギターカラオケ(ホテル・カリフォルニア/ダイアモンド・ヘッド/哀愁のヨーロッパ/いとしのレイラ/ハイウェイ・スター)、新日本フィルハーモニー交響楽団メンバーによる演奏(アヴェ・マリア/ロンドンデリーの歌/浜辺の歌/赤とんぼ)、琴カラオケ(TSUNAMI/世界に一つだけの花/Sweet Memories)。

 再生時には、左右任意のポジションを選択し、ギターやボーカルなどの音量を低減して再生する「パートキャンセル」機能が利用可能。ミュージックマイナスワン(カラオケ)として、低減したパートを自分で演奏/歌唱するといった練習が可能。

 自分にあったキーや演奏しやすいキーに、±6半音の幅で調整する機能も用意。1/10半音の微調整にも対応し、再生スピードを変えずに変更可能。頭出し機能も充実し、1曲に最大99カ所の頭出しポイントを指定できる。楽曲ファイルをダビングした際は、各ポイントの情報もコピーされ、XA-LM3間で頭出し部分が共有できる。

 さらに、コルグのエンジンを採用したクロマチック・チューナも搭載。基準周波数の設定範囲を410~480Hzに広げ、トーン出力も従来の1オクターブから2オクターブにしている。メトロノームはTAP入力に対応。音色は、機械式やドラム、クラべス、ビープ(電子音)を用意する。

 従来モデルから引き続き、音程を変えずに速度調整を行なうスピードコントロール、microSDカードを差すと、あらかじめカードに録音したメッセージを再生する「差したらしゃべる! 音声タイトル」、ファイルの一部分をコピーして別のファイルを作成する「A-B区間コピー」、先生の模範演奏を生徒のmicroSDカードにコピーできる「カードで簡単ダビング」、録音した日で検索できる「カレンダー検索」なども備えている。

 8mW×2chのイヤフォン出力と28mm径のモノラルスピーカーを装備。外形寸法は120×64×23.8mm(縦×横×厚さ)。本体のみの重量は約101g。電源は単4電池で、USB給電でも動作可能。単4アルカリ電池の場合、録音可能時間は約12時間(内蔵マイク使用/バックライトOFF)。



(2010年 8月 27日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]