エプソン、世界初のプロジェクタ用反射型HTPS

-コントラスト10万:1。高画質3LCDプロジェクタ向け


新開発のReflective HTPS

 セイコーエプソンは、3LCDプロジェクタ向けに世界初の反射型高温ポリシリコンTFT液晶パネル(Reflective HTPS)を開発し、量産開始した。新パネルは0.74型でフルHD/1,920×1,080ドットに対応する。

 従来の液晶プロジェクタ向けHTPSと反射型テクノロジーを融合させた液晶パネル。HTPSの明るく自然な映像再現や豊かな階調は継承しながら、デバイスコントラスト比10万:1の高コントラストを実現する。新パネルにより、コントラストを重視し、高画質なハイエンド3LCDプロジェクタの実現を可能にするという。

 パネルサイズは0.74型で解像度は1,920×1,080ドット。プロセステクノロジはD7。従来の透過型HTPSの構造をベースとしながら、透明電極を反射電極に変更。また、C2FINE技術をReflective HTPSに最適化し、反射電極層を独自の技術で極限まで平坦化し、光の錯乱を制御している。


従来の透過型HTPS(左)とReflective HTPS(右)の断面構造比較

(2010年 8月 31日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]