アップル、SNS機能やAirPlay機能を追加した「iTunes 10」

-アーティストやユーザーをフォロー。AV機器に楽曲配信


iTunes 10

 アップルは2日、iTunesの最新バージョン「iTunes 10」を公開した。対応OSはWindows XP/Vista/7、Mac OS X 10.5以降。

 最大の特徴は、SNS機能を盛り込んだ「iTunes Ping」機能を追加したこと。アーティストやユーザーをTwitterのようにフォローする事ができ、アーティストをフォローした場合、ファンコミュニティの一員として参加可能。アーティストの写真や最新情報、コメント、気に入っている曲やおすすめの楽曲などを知る事ができる。同機能はiPhoneやiPod touchのiTunesアプリにも組み込まれ、どこでもアーティストの最新情報が確認できるという。

 友人や、同じアーティストが好きな他のファンなどとフォローしあう事も可能で、フォローしたユーザーが最近聴いている楽曲の情報や、相手が他にどのような人をフォローしているかといった情報も見ることができる。ユーザー検索機能や招待メール送付機能なども備えている。

アーティストをフォローしたところ他のユーザーをフォローしたところ

 新しい再生機能の「AirPlay」は、同機能に対応したiPodスピーカーやAVアンプなどのAV機器に、無線LANや有線LAN経由で音楽をiTunes 10からストリーミング配信する機能。iTunesのライブラリにある音楽をストリーミング再生でき、曲名やアーティスト、アルバム名、経過時間と残り時間、ジャケット画像なども送信可能。複数の機器に同時送信する事もできる。

 なお、AirPlay対応機器を提供するパートナーブランドとして、デノン、マランツ、B&W、JBL、iHomeの名前が挙げられている。

 既存機能も強化。同期先のデバイスのメモリ/HDD容量を示す容量バーのデザインが新しくなった。

 なお、米国向けにはHD解像度のテレビ番組を期間限定で購入・再生するサービスを展開。ABCやFOX、ディズニーチャンネル、BBCアメリカなどのコンテンツを99セントで視聴できる。PCやMac、iPhone/iPod touchや、米国で1日(現地時間)に発表されている新しいApple TVなどで再生可能。購入から30日間保持でき、再生期限は48時間。



(2010年 9月 2日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]