パナソニック、「モバキャス」対応の携帯端末向けLSI
-フルセグ/ワンセグ対応。業界最小、省電力化も
MN88551 |
パナソニックは、2012年4月開始予定の携帯端末向けマルチメディア放送「モバキャス」(放送局名:NOTTV)に対応したモバイルDTVフロントエンドLSI「MN88551」の量産出荷を12月より開始する。
ISDB-Tmmに準拠した1チップのモバイルDTVフロントエンド。モバキャス以外に地デジのフルセグ/ワンセグにも対応する。スマートフォンやタブレットなどの端末に搭載することで、モバキャスなどの視聴機能を高感度/低消費電力で実現できるとしている。
携帯端末向けマルチメディア放送対応の広帯域RFとOFDM復調回路、誤り訂正用メモリを1チップLSIに統合。パッケージはWLCSP(4.2×4.5×0.4mm/0.4mmピッチ)を採用し、業界最小サイズを実現したという。
端末の移動に伴って発生する伝送路の変動を推定/補正する「高精度伝送路推定・等化処理技術」や、ワンセグ動作時の信号処理帯域切替処理を採用。移動時のフルセグ受信性能を同社従来品に比べ約20%向上させている。
さらに、「低雑音広帯域LNA設計技術」や「高調波抑制ミキサ技術」により、フルセグ受信時の消費電力は約60%削減。携帯端末での高感度/長時間視聴を実現可能としている。
(2011年 11月 24日)
[AV Watch編集部 中林暁]