エプソンのシースルーHMD「MOVERIO」がDTCP-IP対応

-ビデオ持ち出しやビデオカメラ/ワンセグ連携も


MOVERIO BT-100

 エプソンは、メガネのように装着した透過ディスプレイ上に映像やWebコンテンツなどを表示しながら、背景をそのまま見ることができるモバイルビューワー「MOVERIO BT-100」の機能を強化。DLNA/DTCP-IPの「ホームネットワーク機能」やビデオの「持ち出し機能」などを追加する。

 8月1日以降に出荷/販売分では機能追加済みの状態で出荷されるが、既存の出荷分については8月20日以降を目処にファームウェアアップデートにより新機能に対応。エプソンの対応窓口に本体を送付し、エプソンでファームウェアを更新。ユーザーに返送する形となる。

 BT-100は、メガネのように装着し、5m先に80型相当の画面を表示するヘッドマウントディスプレイ(HMD)で、画面と同時に周りの状況も確認できるシースルータイプとなっている点が特徴。OSはAndroid 2.2で、IEEE 802.11b/g/nの無線LANに対応。ヘッドセット部とコントローラ部で構成され、コントローラ部には内蔵メモリ(1GB)とmicroSDメモリーカードスロットを装備。内蔵メモリ/microSDカードに記録した動画や音楽を楽しめる。

 今回のアップデート内容は主に以下の3点。

  • ホームネットワーク機能(DTCP-IP/DLNA)対応
  • 持ち出し機能
  • 他社機器/サービス連携

 新たにホームネットワーク機能として「DLNA(DTCP-IP)」に対応し、DLNA/DTCP-IP対応レコーダで録画した地上/BS/110度CSデジタル番組を家庭内の好きな場所で楽しめる。専用アプリ「Moverio Air」により、ネットワーク経由でDLNA対応機器内のコンテンツを再生できる。

MOVERIO BT-100

 また、microSDカードに書きだしたデジタル放送番組(SD-Video/CPRM形式)をmicroSD経由でBT-100で再生する「持ち出し機能」に対応。アプリ「MOVERIO Compact」を利用することで、録画番組を選ぶだけで、MOVERIOで持ち出し番組の再生が可能になる。

 他社の機器やサービス連携も強化。8月以降順次配信予定の専用アプリ追加で対応予定。VODサービスの「ひかりTVどこでも」には9月以降に対応予定で、無線LAN経由でBT-100でひかりTVのコンテンツを楽しめる。

 また、JVCケンウッドのビデオカメラ「Everio GZ-VX770/EX270/EX250」の無線LAN経由のモニタリングに対応。専用アプリを利用して、BT-100と無線LAN接続。Everioで撮影中の映像をMOVERIOで視聴できるほか、録画開始/停止、ズーム操作などが行なえる。

 加賀ハイテックのワンセグチューナ「MeoTune」にも対応。MeoTuneで受信したワンセグ映像を専用アプリ/無線LAN経由でBT-100から視聴できる。

 「MOVERIO でワンセグを見よう! キャンペーン」も8月1日~10月31日まで開催。キャンペーン期間中に、「BT-100」を購入し、アンケートに回答することで、先着300名に無線LANワンセグチューナ「MeoTune」をプレゼントする。詳細は8月1日公開予定のキャンペーンページで案内する。


(2012年 7月 26日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]