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“中二病”がテーマのクラシックアルバム発売
男子中学生の挿話も収録。iTunes他で900円
(2013/5/24 20:37)
ナクソス・ジャパンは、“中二病”をテーマにした、クラシックのコンセプトアルバム「ハルサイとか聴いてるヤバい奴はクラスで俺だけ。~『春の祭典』初演100周年記念アルバム~」をダウンロード販売で配信開始した。iTunes StoreやAmazon MP3ストアなどで販売しており、アルバム価格は900円。
5月29日に初演100周年を迎える「春の祭典」(通称ハルサイ)などを収録したアルバムで、「思春期の少年にとっての精神的な通過点ともいえる、孤独、自意識、宇宙、神、死、前衛、反逆などのイメージを持つクラシック音楽を収録した」という。
例えば、“神は死んだ”という言葉で知られるニーチェの哲学書を元にした「ツァラトゥストラはかく語りき」(リヒャルト・シュトラウス)、トランペットが木管楽器に“存在の永遠”を問いかける「答えのない問い」(チャールズ・アイヴズ)、改造楽器の一種であるプリペアド・ピアノのために書かれた「危険な夜」(ジョン・ケージ)などで、ナクソスでは「中二病心理をくすぐる曲ばかり」としている。
演奏はアンサンブル・ユニコーン、イリヤ・カーラー、ロンドン交響楽団、ロバート・クラフトほか。
なお、iTunes Storeで購入すると付属するデジタル・ブックレット内では、これらの収録作品について、架空の男子中学生の心象風景を描いた挿話を通して紹介している。
発売にあたり、ナクソスでは「思春期にパンクやヒップホップにのめり込んだ大人の皆様にも、このアルバムを通して、思い出すと胸が痛くなるような若かりし日の“黒歴史”を振り返ったり、大人だからこそわかる『ハルサイ』の魅力を再発見していただきたい」としている。
なお、“中二病”は一般的に、思春期に自意識過剰や空想の結果として、周りから見ると痛々しい言動をとってしまう事を揶揄した言葉として使われており、アニメやライトノベルなどの影響を受けて、自らもその世界観に生き、例えば「超能力がある」、「組織に命を狙われている」などと思い込む“邪気眼”とセットで使われる事もある。
【収録曲】
- 1. edit.Alfonso X: Cantiga de Santa Maria No.77/119
~アルフォンソ10世の編纂によるカンティガ集 第77/119番 - 2. J.S.Bach: Violin Partita No.2 - Ciaccona~シャコンヌ
- 3. R.Strauss: Also sprach Zarathustra~ツァラトゥストラはかく語りき
- 4. E.Satie: Vexation~厭がらせ
- 5. C.Ives: The Unanswered Question~答えのない問い
- 6. I.Stravinsky: Le Sacre du Printemps~春の祭典(1913年版)
- 第1部 大地の礼賛 - 7. I.Stravinsky: Le Sacre du Printemps~春の祭典(1913年版)
- 第2部 生贄の儀式 - 8. C.Orff: Carmina Burana~カルミナ・ブラーナ
- 全世界の支配者なる運命の女神(フォルトゥナ) - 9. J.Cage: The Perilous Night~危険な夜
- VI.(プリペアド・ピアノによる) - 10. O.Messiaen: La Turangalila-Symphonie
~トゥーランガリラ交響曲 - 第3楽章 - 11. P.Glass: Violin Concerto~ヴァイオリン協奏曲 - 第3楽章
- 12. L.Vierne: Carillon de Westminster~ウエストミンスターの鐘
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ハルサイとか聴いてるヤバい奴はクラスで俺だけ。 ~「春の祭典」初演100周年記念アルバム~ |
ハルサイとか聴いてる ヤバい奴はクラスで俺だけ。 ~「春の祭典」初演 100周年記念アルバム~ |
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