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フォステクス、フロア型スピーカー最上位「G2000a」

純マグネシウム採用でミッドレンジを強化。1台約71万円

 フォステクスカンパニーは、Gシリーズのフラッグシップスピーカー「G2000a」を10月末に発売する。価格は714,000円/台。カラーは、バイオリンレッド(VR)とファゴットブラウン(FB)の2色。

バイオリンレッド(VR)
ファゴットブラウン(FB)
ミッドレンジ振動板(左:G2000、右:G2000a)

 2008年に発売された4ウェイフロア型スピーカー「G2000」のミッドレンジ振動板を変更した新フラッグシップモデル。新開発の高剛性10cm径HR形状の純マグネシウム振動板(純度99.9%)をミッドレンジに採用。「純マグネシウムは内部損失が大きく、金属ならでは高密度で浸透力の高い音響特性を持ちながら、金属特有の余分な付帯音が少ない」とし、構造には剛性を高めながら共振を分散するというHR形状を採用。振動板自体の剛性をG2000より上げて、ミッドレンジの音響性能を向上させているという。

 高音用には、アルニコ磁気回路を使用した25mm径純マグネシウムリッジドーム形状振動板ツイータを搭載。中・低音用に、145mm径×2の磁気回路を使用した20cm径HR形状ロングボイスコイルウーファ、低音用に156mm径×2の磁気回路を使用した20cm径HR形状超ロングボイスコイルボトムウーファを採用。特性の異なる2種類のウーファにより、高い応答性と深く沈みこむ重低音を再現するという。

 キャビネットはバスレフ型で、ブナ合板、CE合板、パーチクルボード、MDFを使用。バッフル板はブナ合板と音響専用CE合板(楠・ユーカリ)を貼り合わせ、34mm厚として剛性を高めドライバーを支えている。

 出力音圧レベルは90dB/W(1m)、2.83V入力時93dB/1m。再生周波数帯域は30Hz~35kHz。インピーダンスは4Ω。最大許容入力は150W。外形寸法は317×360×1,174mm(幅×奥行き×高さ)、重量は60kg。

 G2000ユーザー向けに、G2000aへのアップデートサービスも行なわれる。ミッドレンジ振動板の交換と、各部のチェックが含まれ、費用は84,000円/台。G2000aの発売後から受付が開始される。専用便での引き取り・配送となり、往復の送料はユーザー負担。

(一條徹)