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エソテリック、米VPI製ターンテーブルのエントリー機

アルミ+アクリル筐体の「VPI Traveler」

ブラック

 エソテリックは、米VPI Industries製のアナログターンテーブル「VPI Traveler」を10月31日に発売する。価格はカラーによって異なり、ブラック(B)が262,500円、シルバー(S)とレッド(R)が各273,000円。

 VPIのアナログサウンドをベーシックなフォーマットにまとめたというエントリーモデル。高剛性アルミ+アクリルのコンパウンドシャーシや重量級アルミプラッターなど、上位機種の思想を継承した本体設計を採用している。

 筐体は、アルミ+アクリルのヘビーコンパウンドキャビネットを採用。高さ調節可能なラバー製ピンポイントフットで支持することで素材固有の振動を分散。クリアでナチュラルな音質を実現するという。

 アーム部は専用設計で、10インチの「Travelerジンバルサポートアーム」を採用。上位モデルの「JMWユニピボットアーム」と、ほぼ同等という低ベアリングフリクション(摩擦)を実現するため、高硬度サファイアベアリングを使用。軽量アルミ素材も多用している。エントリーモデルながら10インチのロングタイプで、ヘッドシェル部のオフセットアングルを浅く設計。内周歪みを抑えている。また、ヘッドシェル部の接点を持たないインテグレーテッド構造を採用。カートリッジを2アクションで完全にアームを本体から取り外せる。なお、カートリッジは別売。

 ターンテーブルのプラッターは、振動モードの異なるアルミとステンレスのハイブリッド構造で、2.9kgの重量によって安定した回転精度を実現。Nidec製、AC24V/600回転の低ノイズモーターを搭載。入力されたDC48V電源をレギュレータ回路を経てAC24V/60Hzに変換する。回路/モーター部はメインシャーシからフローティングさせて振動を抑え、回転スピードの安定性を高めている。ベルトドライブ駆動で、ベルトの架け替えにより33回転と45回転に対応するプーリーを備える。消費電力は30W、外形寸法は473×376×154mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約8.2kg。

シルバー
レッド

(中林暁)