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'13年のBD/DVD売上は前年比97.4%。BDの割合は35%に拡大
JVA発表。「あまちゃん」、「半沢」で国内ドラマ伸長
(2014/3/14 20:19)
日本映像ソフト協会(JVA)は14日、2013年のビデオソフト出荷統計調査の結果について発表した。2013年1月~12月のビデオソフト売上金額は2,517億7,000万円で、前年比97.4%、売上数量は8,203万716枚で同96.8%と、金額・数量とも前年を下回った。
売上が前年割れとなったことについて、統計調査委員会の小野寺康雄委員長は、「DVDの落ち込みをBDでカバーできなかった」と説明。BDの売上金額が887億8,200万円と、前年比124.1%に伸長したのに対し、DVDの売上金額は1,629億8,800万円で同87.2%に減少。全体に占めるBDの売上金額の比率は35.3%で、2012年の27.7%から増大した。
流通チャネル別の販売状況では、販売用の売上金額が1,836億3,100万円で前年比100.5%とほぼ横ばいだったが、レンタル店用の売上金額が670億8,900万円の同90%に減少しており、「レンタル店用の落ち込みが、全体の売上の減少に繋がっている」と、小野里委員長は述べた。
BDの半数は邦アニメ。音楽や国内ドラマが増加。レンタル店のBD普及は進まず
ビデオソフト全体のジャンル別売上金額は、1位が「日本のアニメーション(一般向け)」の745億8,000万円で、構成比29.6%と全体の3割近くを占めている。2位は「音楽(邦楽)」で489億3,400万円(構成比19.4%)、3位は「洋画(TVドラマを除く)」で355億1,200万円(同14.1%)、4位は「邦画(TVドラマを除く)」で209億8,800万円(同8.3%)となっている。
各ジャンルの売上前年比は、日本のアニメーション(一般向け)が111.4%、音楽(邦楽)が97%、洋画(TVドラマを除く)が91.6%、邦画(TVドラマを除く)が110.7%と、洋画の落ち込みが目立った。
BD全体のジャンル別売上では、日本のアニメーション(一般向け)が454億5,600万円で、構成比51.2%(前年比124.3%)と、BD全体の売上の半数を占めた。2位の音楽(邦楽)は売上金額143億8,600万円(構成比16.2%)で、前年比170.5%と伸長しており、BD化が急速に進んでいることが分かる。3位の洋画(TVドラマを除く)は136億6,900万円(構成比15.4%)で、前年比95.4%と減少。5位の日本のTVドラマは、「あまちゃん」や「半沢直樹」などのヒット作により、前年比133.8%の35億4,000万円となった。
各流通チャンネルにおけるBD/DVDの売上比率は、販売用でBDが45.8%、DVDが54.1%と、BDが5割に迫る比率にとなった。一方、レンタル店用はBD 6.6%、DVD 93.4%と、依然としてDVDが大多数を占めている。レンタル店用でBDが浸透しない状況について、JVAの八十河恒治業務部長は、「買い切り方式で1、2枚仕入れるとなると、ほとんどのレンタル店はBDではなくDVDを選ぶ。地方の店舗では、一切BDを置かないというところもある。また、利用者もレンタル作品に画質をそれほど求めていないと思われる」と説明した。