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ピクセラ、外出先からスマホ/PCでリモート視聴可能な12,444円のデジタルチューナ

3波チューナ内蔵の「PIX-BR310L」

 ピクセラは、次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)が定めた、「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件 Ver1.0」に対応し、宅外からのテレビ視聴に対応したスマートフォン/タブレット/PC向けチューナ「PIX-BR310L」を4月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、直販サイトでは12,444円(消費税5%含む)で予約を受け付けている。

 「PIX-BR310L」で受信したデジタル放送を、LAN経由で転送、スマートフォン/タブレット/PCのアプリで受信・表示できるワイヤレスチューナ。最大の特徴は、5月下旬に予定されているファームウェアアップデートにより、NexTV-Fが定めた、デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件 Ver1.0に対応する事。宅外でも、自宅にある「PIX-BR310L」の映像が視聴できるようになる。

「PIX-BR310L」

 「PIX-BR310L」には地上/BS/110度CSデジタルチューナを1基搭載。HDDは搭載していないが、最大2TBまでのUSB HDDを接続する事で録画にも対応する。LAN内に加え、宅外へもインターネット経由で録画番組を配信可能。録画番組だけでなく、ライブチューナの映像も伝送できる。

横から見たところ
スタンドは外れない。縦置きのみ
背面。無線LANは搭載しておらず、有線接続。USB HDD接続用のUSB端子がある

 無線LANは搭載しておらず、Ethernet端子、HDD接続用のUSBポートを搭載。有線で無線LANルータなどと接続する。B-CASカードスロットは契約済みカードの流用などを考慮し、標準サイズを採用。無線LANを搭載せず、チューナを3波のシングルチューナにするなどして、価格を抑えているのも特徴。端末とのワイヤレス連携が前提で、映像出力端子は備えていない。

 受信するアプリはiOS/Android/Windows。iOSは6.1.3/6.1.4/7.0以降で、iPhone/iPadに対応。Androidは4.0以降で、Kindle Fireもサポート。Windows 8.1の32/64bitもサポートする。ただし、一度に接続できるのは1台のみ。これに合わせてWindows 8.1のStoreアプリもアップデート。従来はiEPGを使っていたが、アプリ内にEPGを搭載。そこから録画予約などが行なえるようになる。

 iOS/Androidアプリでは、テレビ画面とWebブラウザを一緒に表示し、テレビを「ながら見」しながらネットサーフィンも可能。

 筐体は縦置きのみで、横置きはできない。スタンドも着脱不可。外形寸法は60×130.5×170.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約475g。電源は付属のACアダプタを使用。消費電力は10W。

B-CASカードスロット
Windows 8.1のStoreアプリでEPG表示が可能に
様々なデバイスで利用できる

 同社では、テレビを外で楽しむライフスタイルを広めるため、利用シーンの提案などを行なう専用サイト「オソト.TV」も開設している。

 なお、既報の通り、ソニーは25日から「BDZ-ET2100」など2013年11月発売のBlu-ray Discレコーダ5モデルをアップデート。NexTV-Fの「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件 Ver1.0」へ対応させ、レコーダで受信/録画した番組のリモート視聴を可能にしている。

 ソニー製レコーダの場合、視聴アプリはAndroid向けの「TV SideView」が既に対応しており、iOS版は4月下旬に提供予定。Windows版は予定されていない。ピクセラの「PIX-BR310L」は、iOS/Android/Windowsをサポートしているのが特徴。

(山崎健太郎)