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違法音楽配信への削除要請は、前年比266%の約81万件。スマホアプリ利用が増加
(2014/4/14 18:32)
日本レコード協会(RIAJ)は14日、インターネット上の違法音楽配信対策の強化と正規コンテンツの利用促進を目的に設置した「著作権保護・促進センター」(CPPC/Copyright Protection and Promotion Center)の2013年度活動報告を発表した。
CPPCが行なった探索を受け、RIAJが行なった「2013年度の違法音楽ファイルの削除要請件数」は813,447件で、前年比266%に増加。削除要請先の内訳は、全体の70%にあたる568,774件が動画サイトに対するもので、残り30%の244,673件は、ファイルをサーバーに保存するストレージサービスを提供しているサイト(ストレージサイト)に対するものだった。権利者に無断で音楽や映像をアップロードし、保存先のURLなどを掲示板やブログで公開、スマホアプリからその保存先に誘導するケースが最近は多いという。
RIAJの取り組みにより、スマートフォンアプリからのリンク保存先となっていた一部ストレージサイトの違法音楽ファイルが削除され、アプリから同ストレージサイトの利用が激減するという効果があったという。
現在、CPPCが探索を行ない、削除要請しているインターネットサービス事業者は世界で20カ国、約120サイト。削除要請のうち98%以上は海外にサーバーを置いている事業者に対するもので、国内サイト事業者への削除要請はわずかだという。