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クリプトン、PCOCCのハイレゾ向けスピーカーケーブル

8,000円/m。ゴムの木採用のオーディオボードも

SC-HR1000M/50

 クリプトンは、ハイレゾ音源を再生するオーディオ環境での利用を想定した「HR(High Resolution)」シリーズのスピーカーケーブル「SC-HR1000M/50」を6月下旬に発売する。切り売りで販売され、価格は8,000円/m。

 また、ゴムの木やモアビ(南洋桜)を使用した薄型タイプのオーディオボード「AB-333」も6月下旬に発売。価格は22,000円。カラーはモアビ(M)と黒(B)の2色を用意する。

スピーカーケーブル「SC-HR1000M/50」

ケーブル構造の説明

 ハイレゾ再生を想定したHRケーブルシリーズは、これまでUSBケーブルと電源ケーブルを発売しており、今回のスピーカーケーブルが第3弾となる。導体には、単結晶銅素材PCOCC-Hをアニール処理して使用。PCOCCは既に生産終了となっているが、同社は生産終了の前に購入したものを使用しているという。

 ケーブル構造は、0.18mm径のPCOCC単線23本を束ね、その束6本を1mm径のポリエチレン線を中心にしてロープ撚りを施し、さらにケーブル全体をロープ撚りとは逆方向に絹糸で横巻きに締めるという複雑なもの。外装と導線の隙間を埋める介在にも絹糸を使用している。

 同社によれば、「絹糸を用いると、金属で巻くよりも音が柔らかくなる。また、天然素材である絹糸は不要振動を吸収し、木綿などと比べて燃えにくいため、スピーカーケーブルに適している」という。

ケーブルを剥くと介在の絹糸が出てくる

 ケーブルの最終外被膜には、ナイロン素材をメッシュ状に編みこんだモノフィラメントプレートを採用。通常は別に編んだメッシュにケーブルを通すが、その方法ではメッシュが緩くなってしまうため、HR1000M/50ではケーブルに直接メッシュを編みこむ方法を採用。きつく編みこまれたメッシュがケーブル全体を引き締めて、不要な振動を軽減するという。ケーブルの外径は11.5mm(±0.6mm)。

 なお、直販サイトでは、バナナプラグやYラグなどを装着したケーブルの販売も予定している。

オーディオボード「AB-333」

AB-333(手前が黒、奥がモアビ)

 オーディオボード「AB-333」は、ベースの素材にゴムの木のランバーコアを使用し、表面にはモアビのつき板を採用。封入材として鉄球をはさみこんだオーディオボード「AB-5200」(50,000円)と比較して薄型に仕上げているという。外形寸法は450×400×30mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は4kg。対荷重は100kg。

 同社では、AB-5200はオーディオマニア向け、AB-333は音楽ファン向けとして併売していくとしている。

(一條徹)