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テーマは"ハイレゾ"。「オーディオ・ホームシアター展」が10月にお台場で開催
(2014/7/22 20:32)
オーディオ・ビジュアル関連の総合展示会「オーディオ・ホームシアター展 2014」(音展)が10月17日(金)~19日(日)にかけて、東京・お台場の「タイム24ビル」で開催される。主催は日本オーディオ協会。入場料は無料だが、一部のイベントは有料。
会場は、2013年と同様に、ゆりかもめ「テレコムセンター」駅前の「タイム24ビル」(東京都江東区青海2-4-32)。展示に使用するのは1階~3階と18階。出展社数は7月22日現在で85社・団体(前回は84社・団体)で、会期中の来場者数は2万人を目標としている(昨年の来場者数は17,900人)。
今年のテーマは「ハイレゾリューションオーディオ(音源とその技術)」で、ハイレゾ音源の試聴やハイレゾ対応機器の展示、ハイレゾ楽曲についての講演など、ハイレゾを前面に打ち出した構成となる。また、4Kや8K映像を体験できる企画も予定されている。メインビジュアルには、2010年開催時の浮世絵調の図柄を再度使用。「ハイレゾ! 音が違う Hi-Fiからハイレゾへ、オーディオ新時代が見えてきた。」をメインコピーに、ハイレゾオーディオに接し、新しさと違いを感じる様子を表現しているという。また、ポスターなどで遠くから見たときの視認性にも考慮している。
ハイレゾ体験イベントを多数開催
展示会では、各メーカーによるハイレゾ対応機器を始めとするオーディオ機器やソフトの展示のほか、最新技術のデモンストレーションやセミナー、ライブコンサート、工作体験会などのイベントを予定。
会場1階では、オーディオ協会による「ハイレゾ」関連の展示のほか、講師を招いたセミナーも多数開催され、最新のハイレゾ技術やソフトなどを紹介する。予定されているテーマは、「世界の最新ハイレゾ事情」(講師:山之内正氏)、「ブルーレイディスクオーディオこそハイレゾだ!」(講師:麻倉怜士氏)、「ハイレゾリューション・レコーディングの新たな可能性について」(講師:深田晃氏ほか)など。
18階では、「音のサロン」と称し、音楽ジャンルからの視点で構成された試聴会を開催。「JAZZオーディオの魅力を探る」(講師:寺島靖国氏ほか)、「ハイレゾ対応DAC比較試聴会」、「最新アンプ比較試聴会」など、異なるメーカーの製品を組み合わせた試聴会を実施する。
また、会場3階には、NHKによる「スーパーハイビジョン(8Kテレビ)」と、3次元音響システム「22.2chマルチ音響システム」を展示。迫力の映像と音響を体験できる。
体験型イベントとして、ライブコンサートやラジオ音楽番組の公開収録、オーディオ機器の工作教室を開催。管楽器カルテットの「Bugle Quartetコンサート」や、水野由紀「チェロコンサート」、塚谷水無子「オルガンコンサート」を無料で聴ける。オーディオ機器の工作体験会では、ファイナルオーディオデザイン事務所の協力による「オリジナルイヤフォン制作教室」と、電波新聞主催の「DSP方式のラジオLDIを使った超小型で音質の良いステレオラジオ製作教室」を開催予定。参加費などの詳細については、後日公式サイトで案内される。
「ハイレゾにより、オーディオ市場を3年後に120%拡大」
日本オーディオ協会の校條亮治会長は、「1952年の協会設立以来、61年間に渡り展示会を開催してきた間に、モノラルからステレオ、AM立体放送からFMステレオ放送、LPやカセットテープからCD、ビデオテープからDVDなどメディアや技術が進化してきた。今回のテーマである『ハイレゾ』も、オーディオにおけるターニングポイントであり、1920年代から続くHi-Fiを超える概念として位置付けている」と説明。「ハイレゾによって新たなオーディオ市場を築き、2013年に2,073億4,000万円(協会推計)だったオーディオ市場を、2016年には'13年比120%となる2,500億円規模にまで拡大させたい。ハイレゾオーディオは業界あげての新たな挑戦となる」と、ハイレゾによる市場成長に期待を寄せた。
また、6月に発表した"96kHz/24bit以上に対応可能な機器をハイレゾ対応機器とする"という定義について、「発表以来、JEITAの基準とのギャップ(JEITAでは、サンプリング周波数と量子化bit数のいずれかが、CDスペックの44.1kHz/16bitを超えていればハイレゾオーディオと定義している)をどうするのかといった質問や、ソフトについてはどう考えるのかという問い合わせを多く頂いている。協会による定義はあくまでハード機器について言及したもので、ソフトについては、ソフトメーカーが自主的に定めた基準にお任せする。また、96kHz/24bitの基準は、基準を満たすものをハイレゾ対応として推奨するもので、基準以下のものを否定しているわけではない」と説明した。