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"ハイレゾと4K"がテーマ。「音展2015」が10月お台場で開催
(2015/7/23 18:29)
オーディオ・ビジュアル関連の総合展示会「オーディオ・ホームシアター展 2015」(音展)が、東京・お台場の「タイム24ビル」で10月16日(金)〜18日(日)の3日間開催される。主催は日本オーディオ協会。入場無料だが、一部のイベントは有料。
会場は、ゆりかもめ「テレコムセンター」駅前の「タイム24ビル」(東京都江東区青海2-4-32)。展示に使用するのは1階〜3階と18階。出展社数は7月23日現在で84社・団体(前回は92社・団体)で、会期中の来場者数は21,000人を目標としている(昨年の来場者数は20,200人)。
今回のテーマは「観る! 聴く! 触る! 体験しようハイレゾと4Kシアター」。昨年は「ハイレゾの情報発信・啓発の場」としていたのに対し、今年はハイレゾ機器の展示を見るだけでなく、各種イベントを通じて体感できる場所を設け、一般層への認知・普及を図ることを狙う。ホームシアターコーナーでは、サウンドバーやDolby Atmos対応機器を使った4K映像視聴も可能。
メインビジュアルは、'09年〜'14年の各年で使用されたメインビジュアルを、楽譜をイメージしたグラフィックの中にあしらい、中央には大きく「音展ロゴ」を配置したデザイン。メインコピーは「聴くぞ、ハイレゾ! 今日から広がる感動新世界」。
「ハイレゾと4K」をテーマにセミナー、試聴会など多数開催
会場1・2階では、各メーカーのハイレゾ対応機器を含むオーディオ機器・ソフトの展示を行なう「総合展示」を実施。体験型イベントとして、各種セミナーやライブコンサート、ラジオ音楽番組の公開収録、工作体験会などのイベント、物販ブースが設けられる。物販では従来ソフト販売を行なっていたタワーレコードに加え、新たにディスクユニオンが参加する。
予定されているセミナーは「麻倉怜士のハイレゾでここまで変わる! "演奏〜録音〜再生の世界"」、「朝ドラ音楽はこうして創られる! 〜『あまちゃん』から『あさが来た』まで」など。国内で長い歴史と伝統を誇る学生ビッグバンドサークル「Keio Light Music Society」によるコンサート、ファイナル(final)の協力による、ダイナミック型イヤフォンの自作イベントなどが行なわれる。
会場2〜3階と18階は「リスニング/シアター」として、試聴比較デモコーナーや、最新技術のデモンストレーションブースを設置。講師を招いたより専門的なセミナーなども多数開催。予定されているテーマは、「聴けば分かる! ハイレゾ比較試聴セミナー」(協力:JEITAネットワークオーディオ専門委員会)、「HDR最新事情」(講師:鴻池賢三氏)など。
3階では昨年に引き続き、NHKによる「スーパーハイビジョン(8Kテレビ)」と、3次元音響システム「22.2chマルチ音響システム」を展示。迫力の映像と音響を体験できる。また、音展初参加となるテレビ朝日による、ホームシアター向けの22.2ch立体音響の展示・セミナーも予定されている。
18階では、「音のサロン」と称し、「ハイレゾでポップスを聴く」、「ハイレゾでアニソンを聴く」などの試聴会を開催。最新スピーカー6などの比較試聴も行なえる。「ジャズオーディオが100倍楽しくなるケーブルチューニング」(講師:寺島靖国氏ほか)、「価格帯別コンポの魅力を探る」(講師:麻倉怜士氏)などのセミナーも予定している。
日本オーディオ協会の校條亮治会長は、現在400機種以上のハイレゾ対応機器が、日本オーディオ協会が定めたハイレゾロゴをつけて流通していると説明し、「昨年のテーマは『ハイレゾの情報発信』だったが、今年はハイレゾ対応の機器を展示するにとどまらない、新しい取り組みにも挑戦したい」と、今回の音展に向けた意気込みを語った。
また、オーディオ技術の向上とともに、音楽を聴くことが当たり前になり、感動の創造が希薄になったと述べ、「オーディオにおける感動想像への緊急提言」として、機器の機能だけでなく質の向上、音楽を聴く側である人間の感性価値の追求の重要性を強調した。