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48kHz/24bitは「ハイレゾ」。JEITAがハイレゾオーディオを定義

 JEITA(電子情報技術産業協会)は26日、「ハイレゾオーディオ」の呼称を定義し、会員各社に告知した。サンプリング周波数と量子化ビット数のいずれかがCDスペックを超えているものをハイレゾオーディオと定義した。

 これまでも「CDスペック(CDの44.1kHz/16bitと、DAT/DVDなどの48kHz/16bit)を超えるデジタル・オーディオ」の総称として「ハイレゾオーディオ」の呼称が使われてきたが、業界団体としてその定義を定めたものとなる。

 JEITAによる定義は、リニアPCM換算で、「サンプリング周波数と量子化bit数のいずれかがCDスペックを超えていればハイレゾオーディオ」というもの。

 この定義に従うと、48kHz/24bitや44.1kHz/24bitも「ハイレゾオーディオ」となる。サンプリング周波数と量子化bit数のいずれもCDを超えている96kHz/24bitなどは、もちろんハイレゾだ。ただし、96kHz/12bitや32kHz/24bitなど、サンプリング周波数/量子化bit数の一方がCDスペックを超えていても、もう一方がCDスペック未満の場合は、ハイレゾとはみなさない。

JEITAによるハイレゾオーディオ定義の例

48kHz/24bit →(CD スペック同等/CD スペック超)→ ハイレゾオーディオ
96kHz/16bit →(CD スペック超/CD スペック同等)→ ハイレゾオーディオ
96kHz/24bit →(CD スペック超/CD スペック超) → ハイレゾオーディオ
48kHz/16bit →(CD スペック同等/CD スペック同等)→ 非該当
96kHz/12bit →(CD スペック超/CD スペック未満)→ 非該当
32kHz/24bit →(CD スペック未満/CD スペック超)→ 非該当

 なお、DSDについては特に規定していない。JEITAでは、会員各社に対して、カタログや取扱説明書などにおいて、可能な時期から適時この定義を適用していくよう呼びかけている。

(臼田勤哉)