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ボーカル表現を向上したFitEarのアニソン向けカスタムモニター「萌音17」

 須山歯研は、FitEarブランドのアニソン向けカスタムイヤーモニター「萌音」の新モデルとして「萌音17(Monet 17)」を5月16日より発売する。価格はオープンプライスで、実売価格は15万円前後(耳型採取費別)。耳型をとって製作されるオーダーメイドのイヤフォンとなる。5月16日と17日に東京・中野サンプラザで開催されている「ヘッドフォン祭 2015」に出展し、試聴も可能。

萌音17(Monet 17)

 ユニット構成はこれまでのMonetと共通で、3ウェイ3ユニット4ドライバーで、低域~中域用に2基、高域用に特性の異なる2基のドライバーを搭載したダブルウーファ仕様。Monet 17では、ボーカル帯域の扱いを見直すことで、幅広い表現力を加え、より積極的に音楽を楽しめるようにしたという。

 従来のMonetでは、「ボーカル帯域を下げ、積極的に音を探りにいきたくなるような効果を狙っていたが、開発者の思いやこだわりがわかりにくい、という点もあった」とのこと。そこで、Monetのキャラクターを活かしつつ、「より多くの方に愛される音を目指して開発した」としている。

 付属ケーブルとして、FitEar cable 007が付属。4芯銀メッキの撚り線だが、ワイドレンジを確保しながら従来の付属ケーブル000で課題となっていた高域のピーク感を抑えたという。Monetユーザー向けに、Monet17にアップグレードするサービスも実施予定。Monetのネットワーク部を変更して、イヤフォン自体はMonet 17と同等の音質にする(ケーブルは異なる)。詳細は、後日製品ページで案内する。

ヘッドフォン祭のFitEarブース
Monet 17
キャラクターの萌音も17歳で“ちょっと大人”に

 今回のヘッドフォン祭に合わせた特典として、来場者でFitEarのカスタムモデルを購入した人にもれなく、オーディオプレーヤーの「FitEar 441」を無料で提供予定。CD音源の再生を前提とし、48kHz/24bitまで対応したxDuoo製のプレーヤーで、FLAC/WAV/APE/MP3/WMAなどの再生に対応。記録メディアは32GBまでのmicroSDに対応し、0.96型の液晶ディスプレイを装備。出力は250mW(32Ω)。SN比は107dB。バツテリ駆動時間は約10時間、外形寸法は70.6×40.6×12.5mm(縦×横×厚み)、重量は50g。

オーディオプレーヤーの「FitEar 441」
背面にFitEarロゴ

 なお、ヘッドフォン祭では、Monet 17のほかにも、参考展示として18金やチタンのハウジングを採用した「335DW Studio Reference」も参考出展した。この製品については別記事でレポートする。

参考出展された「335DW Studio Reference」。左が18金、右がチタンのモデル

(臼田勤哉/中林暁)