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CEA、広色域HDR対応テレビ/ディスプレイを定義。4KとHDRの周知拡大へ

 米国家電協会のCEA(Consumer Electronics Association)は、テレビやモニター、プロジェクタなどの「HDR」(ハイダイナミックレンジ)映像対応ディスプレイに関する定義を8月27日(米国時間)に発表した。製品が広色域のHDRに対応しているかどうかを店頭などで明示することによって、購入時に判別しやすくする。

 CEAのVideo Divisionが定めたHDR対応の定義は、CEAが策定した「CEA-861-F」で定められたHDR信号に対し、最低1つのインターフェイスがサポートしていることや、「CEA-861.3」に準拠した静的HDRメタデータの受信/処理に対応していること、IPやHDMIなどから「HDR10」メディアプロファイルの受信/処理に対応していること、映像のレンダリング前に、EOTF(Electro-Optical Transfer Function)処理を行なうことの計4項目が必須となる。

 なお、HDR10メディアプロファイルで定められている仕様は、EOTFがUHD Blu-ray規格も採用した「SMPTE ST 2084」、カラーサブサンプリングは4:2:0、ビット深度は10bit、色域はITU-RのBT.2020、メタデータはSMPTE ST 2086、MaxFALL、MaxCLL。

 これまで定義した4K UHDに合わせて、HDRの新たなガイドラインも示すことで、コンシューマや小売店などに対し、新しいディスプレイ技術についての周知を進める。

(中林暁)