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ターミネーター・ジェニシスのAtmos BD、音展のオンキヨー&パイオニアで最速試聴

 オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは、10月16日~18日に開催されるオーディオ・ビジュアル関連の総合展示会「オーディオ・ホームシアター展 2015」(音展)において、Blu-ray「ターミネーター:新起動/ジェニシス」をDolby Atmosのサラウンド音声で聴けるデモを実施する。オンキヨーの視聴室「マリンシアター」にて、一足先にその音響を体感した。

 11月18日にパラマウント ジャパンから発売されるBD「ターミネーター:新起動/ジェニシス」は、3D BD+2D BDセット(5,700円)、2D BD+DVDセット(4,700円)、BD+DVDセットにエンドスカルを同梱した3,000個限定のBOX(6,700円)をラインナップ。いずれもBDの音声はDolby Atmosで収録する。

ブルーレイ+DVD エンドスカル付きBOX 3,000個限定 Blu-ray
(C) 2015 Skydance Productions and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved. (C) 2015 Paramount Pictures.
3D & 2Dブルーレイセット
(C) 2015 Skydance Productions and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved. (C) 2015 Paramount Pictures.
ブルーレイ+DVDセット
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 全世界で過去作累計興収1,680億円を記録するSFアクション・シリーズの新作で、アーノルド・シュワルツェネッガーが12年ぶりに出演。新旧の“シュワ型ターミネーター”同士が激突したり、過去作品へのオマージュも見どころとなっている。

(C) 2015 Skydance Productions and Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved. (C) 2015 Paramount Pictures.

 この作品を、音展のメーカー共同ブースである2F 204にて、オンキヨーとパイオニアの各ブランドのデモ時間に、一部シーンをDolby Atmos音声とマルチチャンネルスピーカーで上映する。使用されるAVアンプは、それぞれのトップモデルであるオンキヨー「TX-NR3030」と、パイオニア「SC-LX89」。再生はパイオニアのBDプレーヤー「BDP-LX88」。

 ターミネーター:新起動/ジェニシスは、日本と海外との劇場公開時期に時間差が無く、BDも海外とほぼ同時期に発売される。このため、今回の音展のデモが、一足先に話題作をDolby Atmos Homeのシステムで体験できる機会となる。

 そのデモに先駆けて、今回はオンキヨーに届いたばかりのBDを、視聴室の「マリンシアター」で試聴した。AVアンプはオンキヨー「TX-NR3030」、BDプレーヤーは、パイオニア「BDP-LX88」。スピーカーは、フロア型のハイエンドモデル「S-1EX」などを中心とした7.2.4ch構成。なお、音展での使用スピーカーとは異なる。また、音展のデモで上映する「ターミネーター:新起動/ジェニシス」のシーンは現在検討中で、今回体験したものとは異なる可能性がある。

オンキヨーのAVアンプ「TX-NR3030」(上)とパイオニアのBDプレーヤー「BDP-LX88」(下)
パイオニアのハイエンドスピーカー「S-1EX」
サラウンドスピーカーは、同じくパイオニア「S-3EX」4台
トップスピーカーは、SpeakerCraft AIM7FIVE 4台

Dolby Atmos Home登場から1年。より映像と一体化した音が楽しめるように

 Dolby Atmosの特徴が感じられたシーンの一つは、バスによるカーチェイス。高速で走るバスの天井からT-3000が襲い掛かり、車内にいるT-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)たちが、敵の位置を探りながら戦う場面で、天井から聴こえる歩行音や、上に向かって放たれる銃声など、映像と合わさった自然な音の移動により、観る方にも緊迫感がリアルに伝わってくる。作品を象徴する有名なセリフが出てくるヘリでのシーンでも、空中戦ならではの縦横無尽に繰り広げられるスリルが映像との相乗効果で楽しめた。

 Dolby Atmosは「天井からリアルな音が聴こえる」とよく言われるが、ただ天井に置いたスピーカーから音が出るからすごい、というのは説明として少し足りない。例えば上から聴こえる音は、天井以外のフロントやリアなどの各スピーカーからも少しずつ出ている音声が合わさってできたものであり、それによって高さ方向の位置(XYZのZ軸)も自由に表現できるのがオブジェクトベースの良さ。スピーカーの設置場所に関係なく、「この辺りから音が出ている」と空中を指差せるほど、実世界に近い音の定位を可能にしている。技術的な先進性だけでなく、それが映像との一体感を高めるために用いられているのが重要なポイントだ。

 例えば、映画館などの3D映像も、登場したての頃は、観る人を驚かせるアトラクションのようなシーンが少なくなかったが、多くの制作者が3Dならではの表現を追求していく中で、奥行き感や実在感を高めるといった方向に使われるようになった。別の例で言えば、ハイレゾ音声は、録音した後に迫力などを付け加えるのではなく、最初にアーティストが意図した音に近づけるため、なるべく元の音から削ぎ落とさずにリスナーへ届けるということを目的としている。

 Dolby Atmosも、それ以前のチャンネルベースに比べて音で描き出せる可能性が広がったことで、制作側は、映像だけでなく音に関しても、妥協せず表現できる手段を得た形となった。それが活かされた作品だと、スピーカーから音が出ていることを意識させず、映像との一体感が増し、より物語にに入り込める。家庭用のDolby Atmos対応AVアンプやBDソフトなどが登場してから約1年が経った今、ハード/ソフトともに映像と一体になった自然な音声が体験できるようになっていることを今回の試聴で実感した。多くの席がある映画館の広い音場で聴くのとも違い、リスニング位置に最適化したDolby Atmos Homeで楽しめるのもBDならではの良さだ。

 音展での2F 204ブースでの展示は、メーカー各社が交代でスペースを使うため、同じDolby Atmosなどの技術についても、各社で違った内容になることが予想される。その一つであるオンキヨーとパイオニアの各デモでは、上映だけでなくオブジェクトオーディオに関連した解説も行なう予定とのこと。Dolby Atmosなどをまだ聴いたことがない人も、気軽に楽しめる内容になりそうだ。

音展2F 204ブースでのオンキヨー/パイオニアのデモ時間

10月16日 12時45分~13時45分(オンキヨー)、16時30分~17時30分(パイオニア)
10月17日 13時~14時(パイオニア)、16時45分~17時45分(オンキヨー)、
10月18日 13時~14時(パイオニア)

今回試聴したDolby Atmosデモの構成(7.2.4ch)
  • AVアンプ:オンキヨー TX-NR3030
  • フロントスピーカー:パイオニア S-1EX 2台
  • センタースピーカー:パイオニア S-7EX 1台
  • サラウンドスピーカー:パイオニア S-3EX 4台
  • トップスピーカー(埋め込み):SpeakerCraft AIM7FIVE 4台
  • サブウーファ:パイオニア S-W1EX 2台
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(中林暁)