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ラディウス設立20周年記念、ハイレゾ対応真空管アンプ。軍用ビンテージ管採用
(2016/3/1 11:53)
ラディウスは、会社設立20周年を記念し、ハイレゾ対応の真空管アンプ「RA-VT11L」を数量限定で3月下旬に発売する。価格は37万円を予定。
「ハイレゾ市場の更なる活性化と、真空管アンプでハイレゾを楽しみたいとの熱いユーザーからの要望に応えた」という製品。アナログアンプ設計者の最上正司氏が音響監修を担当。日本で製造しており、最上氏による全面監修とフルチューンを施しているという。
既発売の「RA-VT11」をベースとしており、シンプルなデザインを採用。回路設計思想を残しながら、「ハイレゾ音源の大きな情報量を、真空管ならではの暖かみとより豊かに、より自然に生きた音として聴くために」をテーマに開発したという。
ハイレゾ音源の解像度の高さと、真空管アンプのあたたかみのあるサウンドを実現するため、真空管は、弦楽器やヴォーカルの明瞭度の高さ、演奏会場の臨場感をストレートに表現できるとされる、欧州系水平出力管のスロバキア、JJ製の「6L6GC」を4本採用。
電圧増幅管にはGeneral Electricの「JAN 5670W」を4本搭載。既に生産完了となっているビンテージ管だが、贅沢に採用。元々軍用として製造されたもので、精度と信頼性が高く、「しっかりと安定した電圧増幅を実現、製品の長寿命化にも貢献している」という。
ハイレゾ音源が持つ高音域の伸びの良さを発揮するため、ヒアリングテストで厳選した、デンマークのJantzenAudio製の金属蒸着タイプのオーディオ用コンデンサを搭載。周波数特性は20Hz~50kHzを実現している。
出力段の回路形式はクラスABのプッシュプル駆動。定格出力は15W×2ch(8Ω)、15W×2ch(4Ω)。全高周波歪率は0.1%以下(1kHz)。SN比は94dB。入力端子はRCA×4。定格消費電力は120W。
電源ケーブルは、オヤイデ電気の無酸素銅ケーブルを採用。RCA端子には、使用していない時に余分な振動・電磁波・埃などから保護するためのオヤイデ製特殊キャップも備えている。
外形寸法は330×385×186mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約19kg。