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Integra、Atmos/DTS:X向け機能を強化したAVアンプ「DRX-3」。Google Cast対応

 オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは、カスタムインストール向け「Integra」シリーズの7.2ch AVアンプ「DRX-3」を5月下旬に発売する。価格は13万円。

DRX-3

 オブジェクトオーディオ技術のDolby AtmosとDTS:Xに対応した7.2chのAVアンプで、天井埋め込みのスピーカー、または天井へ音を反射させるドルビーイネーブルドスピーカーを使って、5.1.2chなどの構成に対応する。DTS:Xはファームウェアアップデートにより後日サポート予定。最大出力は190W×7ch(6Ω)、定格出力は160W×7ch(8Ω)。

 Dolby Atmos/DTS:X利用時に、高さ方向のサウンドが手軽に楽しめるイネーブルドスピーカー向けの技術「AccuReflex」を搭載。イネーブルドスピーカー利用時に、天井へ音を反射させた帯域の音と、スピーカーから直接聴こえる帯域との間にわずかな時間差があり、それが位相ズレを起こしていた問題を解消するというもの。

 DACは、旭化成エレクトロニクス(AKM)製の384kHz/32bit対応「AK4458」(8ch×1)を搭載。EthernetとWi-Fi(無線LAN)を備え、ネットワークまたはUSBメモリ経由でハイレゾを含むオーディオ再生が可能。DSDは最大5.6MHzに対応。WAV/FLAC/AIFF/Apple Lossless(ALAC)、ドルビーTrueHDなどを再生できる。Bluetooth 4.1に対応し、スマートフォンなどの音楽もワイヤレスでAVアンプに伝送して聴くことが可能。

 AirPlayに対応するほか、後日行なわれるファームウェアアップデートにより、Google Castもサポート予定。インターネットラジオのradiko.jpやTuneInの聴取も可能。iPhone/iPod touchやAndroid端末からのコントロールアプリ「Integra Remote」からも操作できる。

 HDMIは入力7系統、出力2系統装備。4K/60p(3,840×2,160または4,096×2,160ドット、YCbCr 4:4:4)映像のパススルーやHDCP 2.2に対応するほか、Ultra HD Blu-ray規格で採用されている広色域規格のBT.2020や、輝度拡張のHDR(ハイダイナミックレンジ)映像もパススルー可能。1080p映像などの4Kアップスケーリングや、超解像の「Super Resolution」にも対応する。

 独自のワイドレンジアンプ技術のWRATを搭載。フィルター回路「VLSC」により、デジタルノイズの低減を図っている。スピーカーの適応インピーダンスは6~16Ω。

 自動音場補正技術の「AccuEQ Room Calibration」も利用可能。HDMI以外の端子は、映像入力がコンポーネント×2、コンポジット×2。音声入力は光デジタル×2、同軸デジタル×1、アナログ音声×7、PHONO×1。音声出力はアナログ×1(ZONE 2)、サブウーファ×2、ヘッドフォン×1。RS-232CやIR入出力、12Vトリガー、RI端子なども装備。

 FM/AMラジオを搭載。消費電力は490W(待機時0.1W)で、無音時は65W。外形寸法は、435×376.5×174mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10.5kg。

背面

 なお、5月30日にDRX-3のファームウェアアップデートも実施。適用することで、特定ルーターとの組み合わせにおけるネットワーク接続性が改善される。アップデート後のバージョンは「1020-5010-2102-0000」。

(中林暁)