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“ながら聴きでも、音に手を抜かない”EarFun「Clip」を聴く。音の最適化は効果絶大、7990円のハイコスパ
- 提供:
- EarFun
2025年7月22日 08:00
現在、完全ワイヤレスイヤフォンはカナル型などの主流タイプと、ながら聴き用のオープンイヤー型、2つのスタイルに分かれている。そのうち、ながら聴き用は骨伝導ネックバンド型から端を発したもので、近年は左右が独立した完全ワイヤレスタイプ、なかでも、一般的なイヤフォンと同じ空気伝導タイプのオープンイヤー型が人気になっている。
こういった時流を反映してか、先日EarFunからも初のオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤフォン「OpenJump」が登場した。耳掛け型スタイルながら、小型バッテリー部や形状記憶合金ワイヤーの採用によりメガネ使用者でも良好な装着感を保ち、何よりもLDACコーデックへの対応によってオープンイヤー型とは思えない良質かつ迫力あるサウンドにより、好評をもって受け入れられている。
そんなEarFunから、早くもオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤフォン第2段モデルが登場した。それが「EarFun Clip」(以下「Clip」/7,990円)だ。
名前から想像できるとおり、「Clip」はイヤーカフ型のオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤフォン。イヤーカフは、耳掛け型と人気を二分する、オープンイヤー型としては評判の良いスタイルだ。
メガネ使用者や、カナル型が苦手な人に理想的なイヤーカフ型
まず、イヤーカフ型最大の人気ポイントといえば、軽快な装着感だろう。耳穴にものを入れるのが苦手でカナル型を敬遠したい人や、メガネのツルと干渉してベストな装着ができないとメガネ使用者が敬遠しがちな耳掛け型に対して、イヤーカフ型は格別といえるほど軽快な装着感をもたらしてくれる。
カナル型が苦手でインナーイヤー型を使用しているユーザーにとっては、最も理想的なスタイルといえるかもしれない。
特に「Clip」は、コンパクトなボディサイズや流麗なデザイン、ブラック×ブルーグレーメタリックというシックな色合いによって、アクセサリー然とした印象に仕上がっているため、装着時の見栄えもよい。上質な印象なのに存在を主張しすぎないセンスのよさは、たいへん好ましい。
イヤフォン本体の落下が心配という人もいるだろう。だが、「Clip」は、片側5.7gという超軽量デザインとワイヤー部の形状記憶合金素材によって、確実な保持を実現。頭を激しく振ったくらいではびくともしない、着実な装着感を実現している。
同時に、長時間の使用時にも快適な付け心地も実現している。オープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤフォンは、ながら聴きで長時間楽しみたいユーザーも多いだろうから、こういった配慮は嬉しいかぎり。
実際、バッテリー持続時間がイヤフォン本体のみで約10時間、専用ケースからの充電を合わせると40時間ほど使い続けられるので、ながら聴きイヤフォンとしては大いに重宝することだろう。
機能も充実、アプリ連携で好みの音にカスタマイズできる
もちろん、そのほかの機能性にも抜かりはない。Bluetooth6.0搭載により高速かつ安定した接続を確保しているほか、マルチポイント接続、片耳再生などにも対応。AIアルゴリズムを採用することでクリアな通話も実現しているし、Google Fast Pair対応により簡単にスマートフォンと接続させることができる。
IP55の防塵防水性能と独自の「SweatShieldテクノロジー」により、水や汗にも耐えるタフネスさも確保されている。最新イヤフォンとして、充分以上の使い勝手を持ち合わせている、といえるだろう。
いっぽうで、EarFun製イヤフォンといえばスマートフォン向けアプリとの連動で実現した、多彩な機能性も大きな魅力となっている。当然のごとく、この「Clip」にも様々な機能が用意されている。
まず、ながら聴き製品としての独自機能として「マナーモード」を用意。こちら、音量を下げて周りの音が聞こえやすくするもので、音漏れ防止にも役に立つ。マナーモードへ切り替えは、イヤフォン本体の物理キーに設定することもできるので、駅のアナウンスを聞きたい時など、簡単に切り替えられるのが便利だ。
ちなみに、Clipのイヤフォン本体はタッチパッドではなく物理キーが採用されている。ブラインド操作が前提となるイヤフォン本体の場合、誤動作が少なく操作が確実な物理ボタンの採用は大変好ましく感じる。
このほかにも、低遅延な「ゲームモード」も用意され、ゲームや映画を楽しむにはこちらを活用したいところ。「Bluetoothオーディオの品質」からはLDACコーデックの使用や“安定した接続”のオンオフ(音質を優先するか接続安定性を優先するかの選択)が設定できる。
本体キーのカスタマイズやマルチポイント接続、音声ガイダンスの言語、自動電源オフの時間、イヤフォンを探す(イヤフォンから音を出す)など、多岐にわたる便利な機能もあり、かつ扱い易い。
EarFunアプリいちばんのメリットといえば「EarFunイコライザー」内にある「適応イコライザー機能」だろう。これは、音の聞こえ方をチェックしてユーザーそれぞれの環境に合わせて最適な調整を行なう、EarFunが独自開発したシステム。
設定は、実際の音の聞こえ方をチェックしつつ手動で行なうこととなるが、操作が至って簡単なので大した苦労はないし、時間も短く済む。それでいて、効果はなかなかに良好で、Clipの場合は低域の量感や、高域の音色が良くなる。EarFun製品の所有者には積極的に活用してほしい機能だ。
イヤフォンは、人によって装着位置が異なってくるため、音質、というよりも音色傾向や帯域バランスなどが変化しやすい。耳を挟んで固定するClipでは、適応イコライザーは必須と言っても良いほど使って欲しい機能だ。
この他にもプリセットやカスタムのイコライザー機能もあるので、「適応イコライザー機能」を設定したのち、好みに応じて活用するのがオススメだ。
ながら聴きイヤフォンでも、音に手を抜かない
もろちん、音質についてのこだわりの強さもEarFunならでは。
Clipでは、10.8mm口径のカーボンファイバー複合振動板採用のダイナミックドライバーを搭載。さらに、 独自の3Dサウンドテクノロジーによって臨場感あふれるサウンドを作り上げている。
音声の出力位置も工夫されていて、より耳穴に近い方向にオフセットされているのが分かる。ながら聴きイヤフォンであっても決して音に手を抜かない、同ブランドならではのポリシーが感じられた。
ということで、「適応イコライザー機能」を設定したのち、そのサウンドを確認してみた。
ひとことでいうならば、ながら聴きに向いているが、本格的に音楽を楽しむことともできる、絶妙なサウンドに仕上がっていた。
スタイル的に低域の量感はEarFunのカナル型と同等とまではいえないが、適応イコライザー機能によって不足ない量感を備え、いつもと大差ないサウンドが楽しめる。
たとえばCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」を聴くと、最低域の量感こそ普段通りとはいかないもののノリの良さや迫力は充分に感じられる。逆にニノミヤユイ「Dark seeks light」(のような演奏が打ち込みメインの曲)は、ノリの良さを失わず本来の雰囲気もしっかりと伝わってきてくれる。米津玄師「Plazma」のような、多彩で煌びやかな演奏も楽しい。
何よりも聴き応えがあったのが宇多田ヒカル「BADモード」だろう。存在感のあるリアルな演奏のギターやベースに、ちょっとハスキーな彼女の声が重なることで普段よりも印象的なサウンドに感じられた。全体的にフロントライン(ヴォーカルやギターなど)との相性がよく、女性ヴォーカルはリアルで活き活きとした歌声を楽しませてくれたし、バンド系の演奏にも臨場感があった。
正直、EarFun Clipは、イヤーカフ型としては貴重な存在。開放的な装着感がありながら、サウンドには実体感があり、迫力もある。“開放感と高音質、どっちも欲しい”そんな贅沢を言いたい人にとって、Clipは最有力候補となってくれるはず。
また、この音質と機能性で7,990円と、1万円を遙かに下まわる価格設定も大きな魅力となっている。オープンイヤー型、特にイヤーカフ型イヤフォンが気になっている人に、真っ先に試して欲しい製品だ。
クーポンコード:EARFUNCWAV
・クーポン使用期限:2025年7月22日~8月24日23時59分
・対象モデル:EarFun Clip
・通常価格:7,990円
・クーポンコード適用後の特別価格:5,992円