ファイル容量は約1.5MBで、対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。なお、MTV1000を搭載していないマシンには、インストールすることができない。
「CMカッター」は、MPEG-1/2ファイルをGOP単位でカット編集するツール。市販のビデオ編集ソフトのような高度な機能はない代わりに、高速な動作を実現している。また、再エンコードせずに、GOP単位でカットしてつなぐため、画質も劣化しない。
基本的な操作は、スライダーなど使って、カットするシーンを選択し、マークを設定。そのシーンがサブウインドのリストに追加される。この操作を必要なだけ繰り返して、最後に[保存]で編集結果を書き出すだけという簡単なものになっている。
また、再生速度は1/2/5/10/20/50/10倍速の7種類が用意されているほか、指定秒数間隔でスキップしたり、Iフレームリストを表示して、任意のIフレームに移動することも可能。なお、CMカッター上での再生は、GOP先頭のIフレームのみが表示されるため、コマ落ちしているように見える。 トライアル版の制限事項として、MTV1000の分割キャプチャファイルが扱えないほか、FAT32での出力ファイルサイズが4GB以下となり、分割出力にも対応してない。また、編集したMPEGストリームは、デコーダによっては、映像と音声がずれる場合があるが、MTV1000のソフトウェアデコーダでは動作確認済みとしている。 なお、今回公開されたアーカイブには、プログラムストリームを音声と映像に分離する「DeMultiplexerツール」も同梱されている。このDeMultiplexerでは、映像と音声のタイムスタンプにずれがある場合に、音声データのパケットを調整して、同期ずれを抑える機能も搭載している。
編集部でも、実際にCMカッターを使用して、MTV1000で録画した約54分(3.92GB)のファイルを、CMカットしてみた。テスト環境は以下の通り。 【テスト環境】
最終的に5ヵ所のCM部分を指定して、ファイルに保存。書き出し作業には8分8秒かかり、でき上がったファイルは約39分、2.77GBとなった。 作業が位置を決めてマークを指定するだけということもあり、動作が軽くストレスなく操作できた。一般的な動画編集ソフトでは、大きなMPEG-2ファイルを操作しようとすると、それだけでレスポンスが悪くなるもことが多いが、「CMカッター」ではレスポンスで不満を感じることはまったくなかった。 TVチューナキャプチャカード/ユニットでは、「VideoStudio SE」といった動画編集ソフトがバンドルされることがほとんどだが、MTV1000では動画編集環境をユーザーが用意する必要があった。CMカット程度であれば編集ソフトを別途購入しなくてもよくなったことは、既存ユーザーや購入を検討している人にとって朗報だ。 また、一般的な動画編集ソフトは、素材を組み合わせて作品を作ることが主目的なため、「MPEG-2でTVを録画して、CMカットをして保存したいだけ」というユーザーにとっては、逆に使いづらい面があった。そいうったユーザーにとって、カット編集、それもCMカットに特化した「CMカッター」は、一般的な動画編集ソフトより使いやすいだろう。
□カノープスのホームページ (2001年12月1日) [furukawa@impress.co.jp] |
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