パイオニア、DVDメディア量産事業をPDP生産へ転換 ―DVD-R/RWの販売、開発は継続

　パイオニア株式会社は20日、関連会社のパイオニアビデオ株式会社で行なっているDVD-R/RWなど光ディスクの量産事業を2003年3月を目処に取りやめ、プラズマディスプレイの生産への事業転換を行なうと発表した。新生産ラインは2005年春の竣工を目指し、年産25万～30万台の規模を予定している。

　これにより、同グループにおける記録型DVDメディアの生産は中止されることになる。ただし、パイオニアブランドのDVD-R/RWメディアの販売については「今後も積極的に行なう」という。また、TDK株式会社と共同開発したBlu-ray Disc互換の追記型メディアに加え、「DVD-RWについてもTDKと共同でさらなる研究開発を行なう」としている。

　新生産ラインは同グループ中の第4生産ラインとなり、これまでのライン中、最も大規模なものとなる。この第4ラインと、すでに稼動している第1ライン(静岡パイオニア株式会社の田富事業所)、第2ライン(同静岡事業所)、建設中の第3ライン(同静岡事業所)をあわせると、生産規模は年産50万台超になる見通し。

　なお、事業転換に伴う人員削減の予定はない。また、派生する費用(第4生産ライン建設費を除く)についても連結損益で吸収、2002年通期の見通しに対する影響はないとしている。

□パイオニアのホームページ
http://www.pioneer.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.pioneer.co.jp/press/release334-j.html
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(2002年8月20日)

[orimoto@impress.co.jp]