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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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カノープス株式会社は、ハードウェアMPEGエンコーダ搭載のテレビキャプチャカード「MTV1200HX」を12月上旬に発売する。価格は42,800円。対応OSは、Winodws 2000/XP。 また、ソフトウェアMPEGエンコードの「MTV800HX」も発表した。価格は24,800円で、12月中旬の発売を予定。MTV800HXにハードウェアMPEGエンコーダとゴーストリデューサを追加するオプションユニット「GME500」も22,800円で同時に発売される。
■ MTV1200HX MTV1200HXは、ハードウェアMPEG-1/2エンコーダを搭載したテレビキャプチャカード。2001年6月に発売された「MTV1000」の後継機種となる。MTV1000との主な違いは、カードサイズがハーフサイズになったことと、MTV2000などに搭載されたゴーストリデューサを内蔵したこと。チューナもシャープ製のものに変更された。
また、ドライバとコントロールソフトを一新。MTV800HXで使用する同社製ソフトウェアエンコーダや、シリーズ共通のリモコン「CRM-1」に対応した「Feather G-Spec.」に変更された。 G-Specは、同社のFeatherをベースにしたソフトで、従来シリーズに添付されていた「MEDIACRUISE」に比べ「わかりやすく、動作が高速」(中田第1開発部長)なのが特徴だという。 チャンネル切り替えを瞬時に行なうほか、新たにWDMキャプチャドライバに対応。使用コーデックを自由に選べるようになった。MTV2200SXなどで可能な外出先からの録画予約機能「iCommander」もサポートした。さらに、DVDビデオの再生にも対応する。 そのほか、ユーティリティソフトとして「MPEGツールズ」を同梱。不要シーンを削除できる「MPEGカッター」、ビットレート変換ソフト「MPEG to MPEGコンバータ」、プログラムストリームの映像と音声を別に書き出す「MPEG DeMultiplexer」、ビットレートなどやフレームサイズなどを一覧表示する「MPEG Explorer」で構成される。また、従来シリーズ同様、DV→MPEGコンバータも添付される。 なお同社では、従来シリーズ(MTV1000/2000/2200SX/2200SX Light)のユーザーを対象にした「Feather G-Spec体験版」の無償ダウンロードサービスを開始する予定。MTV1200HX/800HXと同じフル機能を使用できる。ただし、問い合わせやバージョンアップサービスを受けるには、「バージョンアップ用キーCD」を同社の直販サイトで購入する必要がある。価格は3,000円を予定している。
そのほかの機能はMTV1000を踏襲。ステレオ放送、2カ国語放送の受信に対応し、非圧縮・ダイレクトハードウェアオーバーレイによる画面表示が可能。エンコーダチップも、従来のMTVシリーズと同じものを使用している。 記録解像度は、325×240/352×480/720×480ドットで、最大15MbpsのMPEG-2記録が行なえる。VideoGate 1000によるビデオ出力もサポートするが、オンザフライプレビューは不可能となっている。 入力端子は、ミニDINコネクタ(S映像/コンポジット、コンポジットは変換ケーブルを同梱)、RCA(アナログ音声)を装備。出力は、アナログ音声(ステレオミニ)を搭載する。
■ MTV800HX/GME500 MTV800HXは、MTV1200HXからハードウェアMPEGエンコーダとGRT部が載ったドータカードをはずし、ソフトウェアエンコーダで動作するテレビキャプチャカード。それ以外の仕様はMTV1200HXと同等。 同時発売のGME500を追加することで、MTV1200HXと同一の構成になる。同社によれば、ハードウェアMPEGエンコーダを追加できるソフトウェアエンコーダキャプチャカードは、業界初になるという。「初期導入の壁を低くし、ハードウェアエンコーダの必要性を感じたらGME500を追加してもらう」のが狙いで、エントリークラスをターゲットとしている。
中田氏は「チューナのメーカーを尋ねられることが多いが、チューナの性能に大きな差は感じられない。『そんなに違うのか?』が我々の感想。むしろ、基板のノイズ対策など、もっとすることがあるのでは」と、最近の風潮に首をかしげる発言もあった。また、MPEGエンコーダについても「技術的に成熟し、部品を変えただけで大きく性能が向上する時代ではなくなった」と言及した。
□カノープスのホームページ (2002年11月8日) [orimoto@impress.co.jp]
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