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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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So-netを運営するソニーコミュニケーションネットワーク株式会社(SCN)とソニーは、HDDレコーダ「コクーン(CSV-E77)」と、「ブロードバンドAVルータ(HN-RT1)」を用いたIPv6接続実証実験を5月7日より開始する。 この実験は、So-netのサーバーと実験対象者のコクーンの間をIPv6でつなぎ、様々な技術やサービスの実証実験を行なうというもの。So-netサーバーから、視聴者に向けてコンテンツをプッシュ配信し、その動向を検証するなどの実験が予定されている。 サービスはSo-net ADSL 8M/12M、フレッツ・ADSL 8M/12Mコースの利用者100名が対象。3月末に同コースの全ユーザーに通知、応募者の中から100名に、コクーンとブロードバンドAVルータを約8週間貸与し、コンテンツ配信などの実験を行なう。 こうした取り組みについて、同社執行役員 ビジネス開発&グループアライアンス担当の平林信隆氏は、「ソニーグループでは、IPv6を積極的に推進している。コンシューマ向けISPと、ネット家電のIPv6化により、高セキュリティにサービスの提供が可能になる」としている。 今回の実験では、IPv6環境でのネットワークや、ルータ、コクーンなどの評価に加え、コクーン上での視聴者動向の調査といった目的もあるという。利用されるコクーンとルータはファームウェアの変更などでIPv6対応しているが、ハードウェアに大きな変更は加えられていない。
実験には、テレビ朝日やSPE、SME、電通などが協力してコンテンツを提供。So-netのサーバーからそれらのコンテンツを各コクーンに配信する。配信形式はMPEG-2 TS。数百種のコンテンツが用意され、コクーンの録画モードと同様にHQ(9Mbps)/SP(6Mbps)/EP(3Mbps)で配信される。配信コンテンツの詳細は未定だが、CMの配信も行なう。 配信されたコンテンツは、テレビ放送の録画データと同様のタイトル一覧に登録。ネット/テレビ放送の区別無く選択できるようになっている。 なお、コクーンには、特定のキーワードに合致する番組を勝手に録画する「おまかせ・まる録」機能も備えているが、今回ネット配信されるコンテンツは、ユーザー側で好みを設定できないという。事前に対象者に、アンケートを実施、それに沿ってユーザープロファイルを作成し、プロファイルにあったコンテンツを配信するという仕組みとなる。 例として、SCNが「モー娘。」というキーワードに適合するユーザーと判断すれば、それに適合したコンテンツのほか、モーニング娘。が出演してる「ポッキー」のCMを配信するなど、プロファイルにあった配信を行なうという。 録画モードも選択できず、ユーザーは事前のアンケートに答える以外に、コンテンツを取捨選択するといった仕組みはない。配信されるコンテンツ数は、1日に3件程度となる見込みだが、配信数についても変化させ、ユーザーからの意見を求めていく予定。 こうした仕様について、ビジネス開発&グループアライアンスディビジョン 事業企画チーフの宅島欣男氏は、「画質なども含め、いろいろなコンテンツを視聴してもらって、どれくらいの画質であれば、ユーザーは満足するかといった意見を集めて、調査したい」と説明する。
□SCNのホームページ (2003年3月20日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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