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【2003東京インターナショナルオーディオショウ その1】
JBLがS9800用のセンタースピーカーを発表、ほか


McIntoshを中心に試聴システムを組むエレクトリブース
会期:10月10日~12日

会場:東京国際フォーラム

入場料:無料(登録が必要)


 コンシューマ向け国産・輸入オーディオの展示イベント「2003東京インターナショナルオーディオショウ」が10日、東京国際フォーラムで開幕した。期間は12日まで。入場は無料だが、登録が必要。

 同イベントは、オーディオメーカーおよび輸入商社25社によるオーディオコンポーネント機器の展示イベント。ブースごとに試聴室を設け、新製品やフラッグシップモデルなどの試聴イベントが行なわれている。主催は輸入オーディオ協議会。


■ ハーマンインターナショナル、JBLの新作を多数出品

 ハーマンインターナショナルは、JBLブランドの新製品として、新シリーズの「S3800」を公開した。25cm系ウーファ、アルミダイキャスト製コンプレッションドライバー、スーパーツィータによる3ウェイスピーカーで、価格は1本198,000円。今秋の発売を予定している。

 また、S3800との組み合わせを想定したセンタースピーカー「S1800C」(1本98,000円)や、30cm径サブウーファ「E250P CH」(65,000円)もラインナップする。

S3800とS1800C(中央) 30cmサブウーファのE250P CH Project K2用のセンタースピーカーも出品

 S9800シリーズ用のセンタースピーカー「SK2-1000」も展示していた。S9800シリーズと共通のドライバーを採用。これまで「釣り合うセンタースピーカーがなかった」といわれたS9800シリーズをマルチチャンネル化できるという。年内の発売を予定している。

 さらに、「S5800」や「S4800」などとの組み合わせを想定したスーパーツィータ「UT-505」も出品。コンプレッションドライバーにはチタンを使用している。近日発売の予定で、価格は未定。25万円前後と見られる。

同社のスーパーツィータとして4製品目となるUT-505。S5800やS4800などに向くという カラーバリエーションはTZ-1(木目)、TZ-2(シルバー、ブラック)あわせて3種類になった
JBLブランドとしは珍しいケーブルの新製品。発売は未定 こちらも珍しいJBLブランドの壁埋め込み型スピーカー

 リファレンスシリーズ以外では、トールボーイスピーカー「TZ-2」のブラックモデルが発表された。11月には店頭に並ぶ模様で、搭載ユニットや価格などは現行のシルバーモデルと同等。センタースピーカー「TZ-2C」のブラックモデルも用意する。

 そのほか、マーク・レビンソンの新製品「No320S」と「No433L」が参考出品された。No320Sは、XLR入力3系統、RCA入力4系統のプリアンプ。ラインナップ中、「No32Lの弟分に当たる」(同社)という。価格は150万円前後と見られる。一方No433Lは、200Wモノラルアンプ×3chを搭載するパワーアンプ。「No432L」や「No431L」の3ch版という位置付けになる。

マークレビンソンNo320Sも展示された フロントLR、センターの3chプリアンプ、No433Lも参考出品


■ ラックスマンはマルチチャンネルアンプを参考出品

 ラックスマンのブースには、マルチチャンネルプリアンプの「CU-80」とマルチチャンネルパワーアンプ「MU-80」が参考出品されている。8chまで対応する。今冬にも発売される見込みで、詳細や価格は未定。

 また、7月に発売されたステレオプリメインアンプ「C-70f」とステレオパワーアンプ「M-70f」も紹介していた。C-70fは新開発の電子制御アッテネータ「LECUA」を搭載したモデルで、会場にはLECUAの展示も行なわれている。

 なお、同社では、旧モデルの「C-7f」および「M-7f」のユーザーを対象にした有償バージョンアップサービスを予定している。C-7fにはC-70f相当のLECUAを、M-7fはパワーブロックをM-70fと同じものに交換する。アップグレードについてはC-70f、M-70fの発売時に告知されていたが、会場で「12月度より開始」とのアナウンスがあった。料金はC-7fが15万円、M-7fが10万円。

マルチチャンネルプリアンプのCU-80 フロントパネルが特徴的なMU-80
ステレオプリアンプの新製品、C-70f C-70fとの組み合わせが推奨されているM-70f C-70fに搭載の電子アッテネータ「LECUA」


■ NHT用サラウンドスピーカーを発表したJ-VOX

 7月31日をもってレコトン・ジャパンから社名変更になったジェイ・ヴォックス(J-VOX)。引き続き、Magnat、HECO、NHTといったブランドを取り扱う。

 会場で目立つのは、前回に引き続き出品された巨大スピーカー「Vintage 990」。今回はさらにMagnatの大型サブウーファ「OMEGA 530」も出品した。予定価格は53万円で、12月にかけて市場導入する。

アクティブサブウーファを下部につけたVintage 990 Magnat最大のサブウーファ「OMEGA 530」

 また、HECOのアルミ製シアターシステム「CERION」も12月頃より発売する。5.1chシステムではなく、フロントスピーカー、センタースピーカー、サブウーファ、リアスピーカーを単品で販売。価格は、フロントが115,000円(ペア)、センターが16,000円、リアスピーカーが25,000円(2本)、サブウーファが42,000円。

 フロントスピーカーには80mmmウーファ×4、15mmツィータ×1を搭載。センターやリアにも同一ユニットを使用し、センターはウーファ×2、ツィータ×1、リアはウーファ×1、ツィータ×1という構成。サブウーファはバスレフ式で、200mmウーファを内蔵している。

 HECOのサブウーファとして最上位モデルに当たる「PHALANX 12A」も展示された。300mmウーファ2つを相対して装備するパッシブコーン(ドロンコーン)を採用。エンクロージャは突き板仕上げで、価格は158,000円。年内をめどに発売を予定している。

アルミボディのHECO CERIONシリーズ センタースピーカーとサブウーファ 300mmウーファ搭載のサブウーファ「PHALANX 12A」

 NHTブランドの新製品としては、壁掛け用スピーカー「L5」(1本65,000円)を出品。10月末からの発売を予定している。フラットテレビとの親和性を考慮したデザインとし、壁掛け時にはスピーカーが180度回転するのが特徴。ユニットはM5と同等で、ほかのNHTのスピーカーと組み合わせ、サラウンドシステムを構築できるという。

 そのほか、NHTの壁埋め込みスピーカーを展示していた。165mmアルミニウムウーファにドームツィータ×3を組み合わせた構成。11月より発売する。価格は5万円(ペア)。

NHTの壁掛け用スピーカー「L5」。壁取り付け時には角度を変更できる。展示はなかったが、NHTスピーカーのイメージカラー、ブラックも用意される 壁埋め込みスピーカーのツイータ配置には、拡散効果にも配慮しているという


■ そのほか

 ほぼすべてのブースで主力製品を試聴できるのが本イベントの特徴。年末にかけて発売される新製品も多く、購入を考えている人は足を運んで見ると良いだろう。

MERIDIANのDVDオーディオプレーヤー「G91DH」。新しい「G」シリーズのラインナップの1台で、DVDオーディオ/ビデオの再生に対応。HDMI端子も装備する。価格は90万円 タイムドメイン補完方式を採用したD/Aコンバータを内蔵するWadiaのCDプレーヤー「Wadia 302」。Aura DesignsのCDプレーヤー「PSCD1」。価格は39万円
ELACのホームシアター用スピーカー「CINAMA XL」シリーズも展示されている ユキムのブースでは、ELACの2ウェイスピーカーに、SAPのインシュレータ「RELAXA FEET」を組み合わせた展示を行なっている。インシュレータは磁石を使ったフローティング機構を採用している。価格は3個で6万円
THIELのサブウーファ「Smart Sub SW1」。仕上げで価格が異なり、88万円~97万円 B&Wの700シリーズも試聴できる。来場者の人気は高く、初日は席に座れない人も ステラヴォックスはMIMESISの新シリーズを大量展示。写真は参考出品のマルチチャンネルプリアンプ「MIMESIS 24」
11月発売予定のBOSEの125も出品。会場ではカットモデルも展示されている 前回も出品のあったChordのAVプリ。その後発売が延期され、今年末には発売される予定 McIntosh MA2275は真空管式のプリメインアンプ。出力は75W×2ch

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【2002年9月20日】【2002東京インターナショナルオーディオショウ その1】
インフニティの5.1chシステム、リンのプリ、NAGRAのDAPなど
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020920/ina1.htm
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020920/ina2.htm
【2001年9月28日】輸入オーディオの展示会
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010928/ina.htm

(2003年10月10日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp/orimoto@impress.co.jp]


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