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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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カノープス株式会社は、PCIバス用テレビキャプチャカード「MTVシリーズ」の新製品として「MTVX2004」を2月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19,800円前後の見込み。対応OSはWindows 2000/XP。 MTVシリーズでは、初代のMTV1000からPanasonic製のMPEGエンコーダを採用していたが、MTVX2004では、Philips製の「SAA6752HS」に変更された。エンコーダの変更により、最高25MbpsでのMPEG-2キャプチャ(Iフレームのみ)が可能となった。 テレビチューナはMTV3000Wと同様のソニー製。新たにチューナユニット内に専用のステレオデコーダチップを搭載し、音声ノイズを低減。「クリアな音質を実現した」という。また、NEC製のゴーストリデューサや3D Y/C分離回路、3Dノイズリダクションを備えている。なお、3D Y/Cと3DNRは排他利用となっている。
同社第一開発室の中田潤部長は「MTVシリーズはもう終わり。その次のシリーズとして、MTVXシリーズを提案する」と切り出し、シリーズの変更に至った理由を、「ハードウェア、ソフトウェア仕様などが、従来の体系とあわなくなった」と説明した。 また、MTVX2004をMTVXシリーズのスタンダードモデルと位置づけ、「画質に関わらないデジタル部分に(安価な)標準部品を採用して低価格化した。ひらたく言ってしまえば、MTV2000相当の機能をMTV1200HXの価格で実現するもの」という。 MTVシリーズと比較して、CPU負荷率の低減も図られた。アンテナ入力のほか、S映像入力、アナログ入力、ライン出力を装備する。 コントロールソフトも一新され「FEATHER2004」となった。録画ファイルのサムネイル表示や、全画面のiEPG予約画面などを追加し、操作性の向上を図った。特に、別売のリモコンによる操作性を改善し、「家電機器に近い操作を目指した」という。また、ライブラリ機能のMediaLibraryの改善により、ホームネットワークソフト「HomeEdge」とライブラリが共用可能となった。
なお、MTV FXシリーズで搭載しているDivX、WMV9へのトランスコード機能は備えておらず、オプションのX Pack 2が必要となる。
また、オプションとして、松下電器産業のAVソフトコーデック「MediaArtist」を採用した、MPEG-4/SD-Video規格準拠のファイルの作成が可能な「X Pack Plus Kit」も2月下旬より発売される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3,400円前後の見込み。また、リモコンが付属する「X Pack PlusR kit」も用意され、店頭予想価格は約5,000円。
カノープス製のテレビチューナ製品で録画した映像を、MPEG-4/SD-Video形式に変換。SDカードに転送して携帯電話やAVビューワ、PDAなどで視聴可能とする拡張キット。携帯電話やAVビューワ(D-snap)、PDA(Zaurus SLシリーズ)など、SD-Video対応機器に転送することで、モバイル環境でムービー視聴が行なえる。特に「携帯電話でムービーを見たい」という声が多かったという。 ビデオの解像度は352×240/320×240/176×144/120×96ドット、ビットレートは64kbpsから1,500kbpsまで設定可能となっている。オーディオ形式はG.726。 なお、X Pack Plus Kit/X Pack PlusR Kitには、DivXやWMVへのトランスコード機能は備えておらず、それらの利用には別途XPack 2が必要となる。また、利用にはカノープス製のテレビキャプチャ製品を搭載したパソコンが必要。
□カノープスのホームページ (2004年1月21日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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