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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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アップルコンピュータ株式会社は13日、iPod mini/AirMac Expressの説明会を開催した。iTunes向け無線レシーバ「AirMac Express」の解説や利用デモが行なわれたほか、iPod miniについては発売当初は、供給が追いつかない可能性があると言及された。
まず、iPod/ミュージックアプリケーション担当課長の小西達矢氏が、7月24日に発売されるiPod miniについて説明を行なった。 小西氏は、「現在のiPodのユーザーは、コンピュータに精通した20代後半の男性が非常に多い。HDDプレーヤーとしては女性ユーザーに受け入れられてはいるが、iPod miniではより多く、幅広いユーザーにアピールしていきたい」とし、「iPod miniのカラーバリエーションの魅力や、小型/低価格による“買いやすさ”、“使いやすさ”を訴えてユーザーを拡大していきたい」と語った。 103gという重量については、「一般的な携帯電話より軽く、1,000曲収納できるプレーヤーでは容積ベースで世界最小」という。また、「他社のHDDプレーヤーで13,000曲収録を謳っているものもあるが、iPod/iPod miniではAACの128kbpsを基準にしている。iPod miniが1,000曲、iPod(40GB)では1万曲となるが、ソニーはATRAC3plus 48kbpsを基準にしている。iPod/iPod miniでは非常にハイクオリティな1,000曲~1万曲ということを知ってほしい」と語った。また、ソニーのSonicStageでは標準でATRAC3 132kbpsのファイルを作成することにも言及し、ソニーが「NW-HD1」などで謳っている“13,000曲収録”への疑問を呈した。 陽極酸化アルミニウムボディの塗装のしやすさや、クリックホイール方式の特徴などを解説。また、iTunesでは、iPod miniとの同期の際に、再生リストから再生回数が多い曲を選び自動的に4GB分のプレイリストを作成。好みの曲から順に4GB転送できる機能も備えている。付属のFireWireケーブル/USB 2.0ケーブルについても、従来のiPodの1.8mから1.2mに縮め、使い勝手の向上を図ったという。 また、28,140円(税抜26,800円)という価格についても、「米国が249ドルなので、現在の為替レートから考えても安い価格にできた。プライスにも自信を持っている」という。なお、既に量販店などでは予約を締め切ったり、発売日の引渡しができないと告知している店もあるが、小西氏も「米国でも品薄状態の中での発売となり、1~2カ月は需要に対して十分な供給はできないと見ている」と、発売当初は品薄になることを認めている。 カラー別の人気については、「満遍なく選んでいただけているようだが、一番人気は無難なシルバー」という。なお、iTunes Music Storeの日本での展開については、「米国法人ベースで話が進んでおり、年初にスティーブ・ジョブズCEOがコメントした“年内の日本展開を目指す”という以上の情報はない」とのこと。
続いてAirMac Expressを担当するプロダクトマーケティング 福島哲氏がデモを交えてAirMac Expressを解説した。発売日については“日付けはまだ決定してないが、もうすぐ”とのこと。価格は15,540円。 AirMac Expressは、iTunesの音声をワイヤレスで受信し、内蔵の音声出力端子から再生するIEEE 802.11g対応無線LANアクセスポイント。Windows/Macintosh上のiTunes 4.6から再生したオーディオデータをIEEE 802.11gの無線LANで伝送。音声出力端子につないだオーディオ機器から音声を出力できる。 本体にはEthernetを1ポート装備。WAN/LANの切り替えも行なえる。USB、ステレオミニ丸型アナログ/光デジタル兼用音声出力を備えている。外形寸法は75×28.5×94mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は189g。「VAIO pocket(約195g)よりやや軽い(福島氏)」という
ワイヤレス伝送は独自開発の「AirTunes」と呼ばれる機能を利用する。AirTunesはハードウェアとiTunes 4.6の組み合わせで実現しており、ワイヤレス伝送時にAACやAIFF、MP3などファイルタイプを問わず自動的にApple Losslessにエンコードし暗号化して伝送。レシーバ側で暗号をデコードして出力している。そのため、AirMac Expressの利用にはiTunes 4.6が必須となっている。 また、同社のネットワーク技術「Rendezvous(ランデブー)」を利用したiTunesのLAN内でのオーディオ共有からの音楽再生にも対応している。無線LANには128bit WEPやWPAなどのセキュリティを適用できる。 福島氏は、AirMac Expressではネットワーク環境にあわせた応用例を紹介。独立したワイヤレスオーディオ出力機器として利用する「Type A」、AirMac Expressを既存の無線LAN環境でクライアントとして使用する「Type B」、同社の無線LANアクセスポイント「AirMac Extreme」と併用し、ワイヤレスブリッジとしてAirMac Expressを利用、複数のパソコンのAirTunesを利用可能とする「Type D」などを実際のデモを交えて紹介した。
デモでは、シャープの1bitデジタルアンプ採用ミニコンポ「SD-NX20」のほか、TacTのステレオプリメインアンプ「M2150」やPMCのトールボーイスピーカー「GB1」を利用し、AirMac Express/Apple Losslessの高音質をアピールした。
□アップルのホームページ (2004年7月13日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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