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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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株式会社パイオニアは、i.LINK経由のデジタル放送録画に対応したハイブリッドレコーダなどを10月下旬より発売する。価格は全てオープンプライス。 i.LINK経由のデジタル放送録画に対応した最上位モデル「DVR-920H-S」など5モデルが用意される。発売日や価格は下表のとおり。
●DVR-920H-S/DVR-720H-S 新開発のフルデジタル回路「DianaCircuit(ディアナサーキット)」を搭載したハイエンドモデル。アナログ-デジタル変換を入力時と出力時のみとし、内部をフルデジタル化。さらに新開発LSIにより、フル10bit処理することで精度を上げている。 また、同社独自の「VQE(Video Quality Enhancer)」も第9世代「VQE9」となり、「適応型ビット長リアルマルチビット14bit/108MHz DAC」を搭載。加えて、「クロマアップサンプリングエラーリデューサ&字幕補正」も装備している。
さらに、最上位モデルとなるDVR-920H-Sには、HDMI端子、ゴストリダクションチューナを搭載するほか、ダブルレイヤードシャーシや、金メッキ端子を採用することで高画質・高音質化を図っている。 HDMIの音声出力はPCM 2chに加え、ドルビーデジタルやDTSのストリーム出力にも対応。スケーラは搭載しておらず、映像出力は480pとなっている。
DVDドライブは、6月に発売した「DVR-620H/520H」と同じく、同社製の「DVR-A07」をベースにしており、書き込み速度はDVD-R 8倍速、DVD-RW 4倍速。ファームウェアをアップデートしたことで、新たにDVD-RのVRモード録画に対応し、CPRM対応のDVD-Rメディアへのコピーワンス番組の録画も可能となった。
新機能としては、i.LINK端子に、同社製のデジタルチューナ内蔵プラズマテレビなどと接続することで、地上/BS/110度CSデジタル放送をHDDへストリーム録画することが可能となった。アイ・オー・データ機器のHDDレコーダ「Rec-Pot」と同じように、BML(Broadcast Markup Laguage)を使用することで、デジタルチューナ経由で専用のタイトルメニューの表示を実現し、再生や消去が行なえる。 なお、HDDにデジタル録画したコピーワンスコンテンツのムーブには対応しておらず、DVDにダビングすることもできない。また、i.LINK接続できる他社製のデジタルチューナについて対応表などを公開する予定はないとしている。 デジタル録画用とアナログ録画用の領域は任意に割り当てることができ、領域の変更時には通常に録画した番組はそのまま残る。ただし、EPGによる自動で録画された番組は消去されてしまうので注意が必要だ。
さらに、HDDに録画した番組をDV(i.LINK)端子経由で操作できる「PCエディットゲート機能」にも対応している。ソフトウェアはユーザー登録後、同社のサイトからダウンロードできる。対応OSは、Windows 2000/XP。 i.LINKでPCと接続することで、HDDに録画したタイトルを一覧表示し、PCでタイトル名編集、並べ替え、検索、一括消去などが可能になる。さらに、録画した番組の映像と音声はDVR-620H/520HでリアルタイムにDV形式に変換され、PCの画面で見ることができる。ただし、PCエディットゲートには録画機能は搭載しておらず、コピーワンスコンテンツは見ることもできない。 アナログ録画モードは620H/520Hから変更なく、HDD、DVD-R/RWのビデオ/VRモードともFINE/SP/LP/EP/SLPの5モードと、32ステップのマニュアルモード(MN)。なお、FINEモードとMNモードではリニアPCM音声記録も可能となっている。 地上波EPGは「Gガイド」で従来と同じだが、使い勝手の面で大幅な機能強化が図られている。最大の特徴は、拡張検索・自動録画機能の約22万語収録の「気がきく! 録画辞典」。この機能により、登録したキーワードを内蔵の辞書により、拡張して検索可能になる。辞典は小辞典(約8万語)、中辞典(小辞典+11万語)、大辞典(中辞典+3万語)と3種類あり任意に選択でき、辞書が大きくなるにしたがって、より広い範囲の関連する単語が検索される。 例えば「SMAP」と登録して小辞典を選択すれば、半角だけでなく、全角のSMAP、カタカナのスマップといった表記の揺れを吸収できる。中辞典を選択すれば、さらにメンバーの個人名まで検索されるようになり、大辞典を選択すればかつて共演した人まで含まれるようになる。 辞典は、株式会社言語工学研究所の表記揺れ、同義語辞典に加え、同社独自に芸能関連などを調べて登録したという。辞典のアップデートについては、「現在のところ予定はないが、ユーザーの意見を聞いて検討したい」とのこと。
検索キーワードによる自動録画は、6個登録できる。また、EPGから野球延長情報などを検出して予約時に30/60/90/120分の延長設定が行なえる「1回延長」や、予約起動時に予約内容とEPGデータで予約終了時間が異なった場合に自動的に終了時間を変更する「連ドラ延長機能」も追加された。
そのほかにも、毎日録画設定に「火~土」を追加したほか、タイトルリストにジャンル検索機能や、毎日/毎週録画の「一回休止機能」なども新たに装備している。なお、HDDの増量にともない、管理できるタイトル数は999に増えている。また、1.5倍速音声付き早見再生機能や、音声形式によるオートCMカットダビングなど、従来機種の特徴はすべて継承している。 入出力端子は920HがHDMI出力を搭載し、金メッキとなっている以外は両機種共通。出力はD2映像×1、コンポジット/S映像/ステレオ音声×2、光デジタル音声×1、入力はコンポジット/S映像/ステレオ音声×3に加え、DV入出力×1を装備する。
外形寸法は両機種とも同じで420×357×87mm(幅×奥行き×高さ)、重量は920Hが7.9kg、720Hが6.5kg。消費電力は920Hが49W、720Hが47W。ジョグダイヤル搭載の新リモコンが付属する。
□ニュースリリース
●DVR-525H-S/DVR-625H-S
6月に発売した「DVR-520H-S、DVR-620H-S」の後継機。ハードウェアとしては「G・LINK」が省かれた以外は、HDD容量や筐体デザインも含め520H-S/620H-Sとほぼ同じで、ソフトウェアを最新版にしたモデル。リモコンも変更されていない。 ソフトウェア上の機能は、DVD-RのVRモード録画への対応や、「気がきく! 録画事典」、「1回延長」、「連ドラ延長機能」など920H/720Hと同等になっている。ただし、DVR-525H-Sにはi.LINKや、DV端子は搭載していないため、デジタル放送のストリーム録画や、「PCエディットゲート機能」を使用できず、DV端子を搭載するDVR-625H-Sのみ「PCエディットゲート機能」を利用できる。 また、DVR-620H/520Hユーザー向けにアップグレードディスク「DRCD-201」が11月中旬に発売され、2005年1月末までの限定発売となっおり、同社のサイトで申し込む。価格は9,800円。適用することで、新モデルと同じ機能になる。 なお、このディスクを適用すると、HDD内に録画した番組がすべて消去され、設定内容も工場出荷時に戻ってしまうので、あらかじめHDD内のバックアップをDVDに取り、設定をメモしておく必要がある。
□ニュースリリース
●HTZ-929DVR
5月下旬に発売された、リアスピーカーにデジタルワイヤレススピーカーを採用した「HTZ-525DV」がベースモデルとなっている。 HTZ-525DVからフロントスピーカーをトールボーイ型に変更。10×7cmミッドレンジと2.6cmツィータの2Wayで、外形寸法は240×240×962mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.9kg。 レコーダ/チューナ部の外形寸法は420×398×77.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量5.6kgで、HTZ-525DVより少し大きくなり(HTZ-525DVは420×396×70mm)、重量は軽くなっている(同7kg)。 同社では、ターゲット層を「30~40代のファミリー層、薄型大画面テレビ購入層」としている。
□ニュースリリース
□パイオニアのホームページ
(2004年9月30日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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