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三洋、片山右京を招いて「Xacti C5」の発表会を開催
-8,000m級の山でも、パリダカの砂漠でもXactiで撮影


Xacti C5(DMX-C5)

3月25日より順次発売

標準価格:75,600円


同社常務執行役員コンシューマ企業グループコンシューマ営業本部本部長 井上敏彰氏

 三洋電機株式会社は1日、動画/静止画同時記録対応の手ぶれ補正機能搭載MPEG-4ムービーカメラ「Xacti C5(DMX-C5)」の発表会を開催。発表会では、元F1ドライバーの片山右京さんを招いて、トークショー「右京 with Xacti」も行なわれた。

 同社常務執行役員コンシューマ企業グループコンシューマ営業本部本部長 井上敏彰氏は、Xacti C5について「“置いて満足”、“使って満足”してもらうために、インテリアとしてまとまったデザインを目指した。外に持ち出す製品なので、人の目に触れる機会が非常に多くなる。人にほめられたいという気持ちで買っていただいて、ほめられて満足していだきたい。そういったデザインを目指した」とし、「箱から出したときに、ウキウキする気持ちを大切にし、仕上げにもこだわった」デザイン重視の製品であることを強調した。

ラグジャアリーシルバー マニッシュホワイト ノーブルブロンズ

同社DIソリューションズカンパニーDI企画部部長 重田善孝氏
 DIソリューションズカンパニーDI企画部部長 重田善孝氏は、製品開発の背景を説明。「全世界市場を見ると、デジタルカメラの成長率は鈍化するものの、なお成長は続ける。しかし、ビデオカメラは1,500万台~1,600万台で横ばいが続いている」との市場分析を示した。

 さらに「半導体の大容量化と低価格化が進んでいる。圧縮技術の進歩などにより、テープからメモリカードへと移り変わりつつある」として、「三洋では、今年このデジタルムービー市場が120万台に達し、2010年にはビデオカメラを逆転すると予想している。Xacti Cシリーズで新しい市場の開拓、拡大を目指す」と語り、同社が大きな市場に育てるという意気込みを見せた。

 今回の製品のメインターゲットは、「従来のCシリーズは中高年を中心としたファミリー層を中心に受け入れられてきた。しかし、今回はデザインに敏感な25~30歳代の男女をターゲットに、より多くの人に使ってもらえることを目指した」と語る。デザイン面では、ファッション性の高いシルバーアクセサリをモチーフに質感を高めたとした。

伊藤忠ファッションシステムの川島蓉子さん
 レンズユニットについては、2郡ズームユニットに高屈折率ガラスを採用することで、ストロークを短縮し全長を短くしたほか、ズーム、フォーカスモータ、アイリスのアクチュエータの配置を工夫することで薄型化を実現。レンズユニットは、C4比較で26%の小型化をしている。

 設計には、3次元CADのDMU(Digital Mock Up)を駆使し、強度を確保しながら、無駄な空間を徹底的に削減したという。また、操作系も撮影ボタンが中央に集まり、より直線的に押し込めるようになり、横ブレを軽減している。

 発表会には、伊藤忠ファッションシステムの川島蓉子さんもビデオでコメントを寄せた。第一印象は、「初めて見たときは、すごくよくまとまっていてびっくりした」という。

 「現在、いろんな製品でデザインへの関心が高まっている。消費者のデザインへの想いが高まっている割には、メーカーはなかなかデザインを打ち出した製品を出してこなかったと、ここ数年感じてきた。しかし、ようやくデザインを売りにした商品が出てきた。(Xacti C5は)面の部分のフラット感が美しい。シンプルなんだけどカッコイイという感じがする」と、Xacti C5のデザイン性の高さを評価した。


Xacti C4の分解図 Xacti C5の分解図

旧モデル(Xacti C4)との比較
左が「Xacti C5」、右が「Xacti C4」

片山右京
愛用のC4を手にXactiの実力を語る、片山右京さん
 Xactiユーザーの片山右京さんは、Xactiを使い始めたキッカケを「最初に初めての8,000mの山を登る時に、記録を残すために何を持っていこうか考えた。そのころ動画とスチールができるのは三洋しかなくて、『MZ1』を持っていたが、それからは『MZ3』、『C4』で世界中旅行したり、山登ったり、砂漠を走ったり、いつも撮影している」という。

 会場では、実際に昨年のマナスル(8,190m)に挑戦した時にC4で撮影した映像が流された。「体感温度マイナス60度。当然、三洋には動作保証できませんせんといわれましたが、衛星携帯の液晶は一瞬の内に真っ黒になったのに、Xactiの液晶はまったく凍ることなく問題なく撮影できた。バッテリも、一回チャージして、一週間使えた」と話す。

 ただ操作性については、「グローブが外せないので厚手のミトンで操作すため、押しづらかった。今回のC5ではそこが改善されて、操作しやすくなった」という。

8,000m級の雪山でも問題なく動作

片山右京
C5を手にする片山右京さん。C5で既に撮影を開始しているという
 一方、今年のパリダカにもC4を持参。そのときに撮影した映像も上映された。「撮らないときには、グローブボックスに入れているので、表面は傷だらけになったが、問題なく動いた。お世辞なく強い。モリターニアなどでは外気温が52度、車内は60度ぐらいになった。まったく問題なく動いた。動作温度範囲マイナス60度からプラス60度の120度を、僕が保証します。」とXactiに寄せる信頼は厚い。

 「Xactiの前は、ベーカム、フィルムのカメラ、デジカメと、万が一のための写るんですと、何台も持っていたのが、これ一台でよくなった。リュックサックやピッケルと同じ、なくてはならないもの」と語っていた。

うって変わって砂漠でも、問題なく動作。ムービーでは手ぶれ防止機能の効果でだれでも走れるように見えたが、すごいこぼこ道だったという


□三洋電機のホームページ
http://www.sanyo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0503news-j/0301-1.html
□関連記事
【3月1日】三洋、手ぶれ補正搭載のMPEG-4カメラ「Xacti C5」
-508万画素CCD、2型液晶搭載。デザイン一新
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050301/sanyo1.htm
【2月23日】三洋電機、新デジカメのディザー広告を開始 (デジカメWatch)
~3月1日発売、ハイブリッドデジカメ後継機?
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/compact/2005/02/23/1039.html
【2004年8月25日】【EZ】前モデルの問題点を駆逐した「Xacti C4」
~より使い勝手が上がったSDビデオカメラ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040825/zooma168.htm
【2004年8月23日】三洋、手ぶれ補正搭載のMPEG-4カメラ「Xacti C4」
-動画/静止画同時記録対応。液晶も大型化
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040823/sanyo.htm
【2003年12月8日】三洋、MPEG-4カメラ「Xacti C1」の最新ファームウェアを公開
-動画撮影時のAF安定性の向上、など
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031208/sanyo.htm
【2003年10月29日】【EZ】ビデオカメラの新常識!? 「SANYO Xacti C1」
~底力を見せつけた入念設計に脱帽!
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031029/zooma131.htm
【2003年10月1日】三洋、動画撮影中に静止画記録ができるMPEG-4カメラ
-VGA初の30fps記録対応。手ぶれ補正ソフトも付属
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031001/sanyo.htm

(2005年3月1日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


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