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コリニアテクノロジーを採用したホログラムデータ記録ディスク「HVD」の開発を進める株式会社オプトウェアは6日、8月末までに計15億3,000万円の増資を行なうことを発表した。なお、出資金は2006年夏頃に予定されているHVDの第一世代業務用システムの出荷や商品化、生産体制の確立などに充当されるという。 増資額は合計15億3,000万円で、第一段階として商工中金、第一生命キャピタル、大和證券SMBCプリンシパル・インベストメンツ、東芝の4社が既に出資を行なっている。今後も大手メーカーや外資投資会社などからの出資を受ける予定で、15億3,000万円に達した時点で完了となる。 HVDは、国際標準化団体であるEcmaインターナショナルの技術委員会「TC44」で規格化が検討されているホログラムデータディスク。DVDなどと同サイズのディスクに1TB以上のデータを記録できるのが特徴。 現在は200GBの「記録用HVDカートリッジ(HVD-R)」 、100GBの「読み取り専用HVD(HVD-ROM)」、30GBの「ホログラフィック・バーサタイル・カード(HVC)」、HVD用カートリッジの規格をTC44に提案している。 また、2月には推進団体として「HVDアライアンス」を設立。従来から関わっているオプトウエア、CMC Magnetics Corporation、Strategic Media Technology、東亜合成、パルステック工業、富士写真フイルムの6社に加え、新たに東芝、アルプス電気、三菱化学メディアなど6社も参加。現在は計12社が参加している。
なお、新たにアライアンスに参加した東芝の佐藤裕治HD DVD事業推進室室長は、HVDについて「既存のDVDおよび、現在東芝を中心に開発を進めているHD DVDとの互換性が得られる可能性が高く、HD DVDからスムーズに移行し得る次々世代光記録技術として将来が期待される」とのコメントを寄せている。
□オプトウェアのホームページ
(2005年7月6日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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