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NTTドコモは21日、ワンセグ放送の受信に対応した松下電器製のFOMA端末「P901iTV」を3月3日に発売すると発表した。価格はオープンプライス。カラーリングはホワイトとブラックの2色を用意する。 ワンセグの受信に対応した携帯電話は、auが三洋電機製の「W33SA」を2005年12月に発売、日立製作所製の「W41H」が2006年2月に発売されている。しかし、いずれもau端末であり、NTTドコモのワンセグ対応端末は「P901iTV」が初のモデルとなる。なお、「おサイフケータイ」機能と「モバイルSuica」にも対応する。
メインに約2.5インチ、240×320ドットのTFT半透過型液晶を搭載。視野角は上下左右ともに140度。なお、液晶のアスピクト比が4:3のため、16:9の放送を視聴する際に拡大表示を行なう「横画面拡大表示設定」機能も備えている。サブ用には約0.9インチ、96×25ドットのモノクロ液晶を採用した。 最大の特徴は、液晶ディスプレイが左右のどちらかに90度傾けられる「スイッチスタイル」を採用したこと。本体は持ちやすい縦位置のまま、画面は大きな表示が行なえる横向きに傾けることができる。また、待機中に画面を傾けるだけでテレビが起動するワンタッチ設定も可能。サイドに備えた「TVボタン」を1秒以上押すことでもテレビを起動できる。
可倒式のホイップアンテナも内蔵。自由な向きに回転でき、液晶画面を外向きにしたまま本体を折り畳んだ場合でも、アンテナが邪魔にならないという。なお、アンテナを内蔵したステレオイヤフォンも同梱しており、イヤフォンをアンテナの代わりとしても利用可能。両方接続した場合は、どちらか感度の良い方に自動的に切り替えて受信する。
チューナはワンセグのデジタルチューナと、アナログ・テレビチューナを搭載。ワンセグ放送はデータ放送の受信にも対応し、iアプリの電子番組表も表示可能。また、本体内のメモリに最大約30分の録画も行なえる。さらに、静止画メモは約90枚保存できる。なお、miniSDカードへの録画・書き出しはできず、アナログテレビの録画、静止画保存も行なえない。 録画予約や追いかけ再生には対応していないが、設定した日時にアラームで番組の開始を知らせる視聴予約機能を搭載。その地域で受信可能なチャンネルを自動的に設定し、チャンネルリストに反映させる機能なども備えている。
音声面では、ノーマル、ダイナミック、ボイス、トレインのサウンドモードを搭載。サラウンド機能も利用できるほか、小さな音を大きくして聞きとりやすくする「自動音量設定」機能も備えている。 開発には同社の家電向け統合プラットフォーム「UniPhier(ユニフィエ)」を使用。従来、端末用とグラフィック用の2つのCPUを搭載していたが、両方の処理を1つのCPUで処理できるようになり、消費電力が低減。さらに少ない電力で見やすいようにディスプレイの明るさを自動調整する機能も備えた。 テレビの連続視聴時間は、ワンセグが約3時間、アナログが約1時間。ただし、消費電力の多いアナログテレビモードでは自動的に1時間でテレビ受信が停止されるため、連続視聴時間が1時間となっており、バッテリの容量としては1時間30分の視聴ができるという。
連続通話時間は約140分、連続待受時間は静止時で約460時間、移動時で約350時間。外形寸法は約51×110×27mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約150g。外側に有効画素数201万画素(記録画素数192万画素)のνMaicoviconカメラを、内側に有効画素数11万画素(記録画素数10万画素)のCMOSカメラを装備する。
□NTTドコモのホームページ
(2006年2月21日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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