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パイオニア、レコーダ連携や画質強化を図った新PDP
-コントラストや輝度を改善。1080/24p HDMI入力対応


6月上旬発売

標準価格:60万円(PDP-507HX)
      48万円(PDP-427HX)


 パイオニア株式会社は、プラズマディスプレイ「ピュアビジョン」の新モデルとして、50型の「PDP-507HX」と、42型の「PDP-427HX」を6月上旬より発売する。価格は50型が60万円、42型が48万円。

 地上/BS/110度CSデジタルチューナを内蔵したプラズマテレビ。パネル解像度は50型が1,365×768ドット、42型が1,024×768ドットで、同時に発表されたフルHDモニター「PDP-5000EX」と同様に新世代の「新“P.U.R.E. Black Panel”」を採用している。

 なお、従来同社のプラズマテレビでは50/43型をラインナップしていたが、新モデルでは、2004年に買収したNECプラズマディスプレイ(NPD)のラインや技術を導入。43型に代わり、42型で製品展開していく。

PDP-507HX PDP-427HX


■ 新“P.U.R.E. Black Panel”で色再現性を向上

新”P.U.R.E. Black Panelの特徴

 新“P.U.R.E. Black Panel”は同社の第7世代となるプラズマディスプレイパネル。第6世代のP.U.R.E. Black Panelを改良、新蛍光体の採用やパネル材料の見直しなどにより、明るさや色再現性を大幅に向上させた。

 色再現性はNTSC比で107%(PDP-507HX)に向上。特に赤色と青色の色域を拡大した。さらに発光効率を約20%向上させ、明るさやコントラストを改善。暗所コントラストは4,000;1となった(PDP-507HX)。

 また、前面フィルターのガラスを削除して、パネルと一体化した「ダイレクトカラーフィルター」も改良。軽量化のほか、多重反射によるフォーカス感の悪化を改善。さらに、外光反射率の低減や、色再現性の向上などの画質改善を図っている。

 フルデジタルの映像エンジン「P.U.R.E. Drive II」も搭載。リアルタイムに適切な色合いを調整する「インテリジェントカラー」や、低輝度の表現や鮮鋭感の向上を図る「インテリジェントDRE」に加え、新開発の「ブロックノイズリダクション」などノイズ低減機能も搭載している。

 また、サウンド面も強化。同社のオーディオで培ったノウハウを生かし「P.U.R.E. Sound」として訴求していく。ともに2ウェイスピーカーを内蔵し、アンプ出力は13W×2ch。42型では新開発のユニットを内蔵し、映画/音楽の音質向上とともに、セリフの聞き取りやすさに注力。さらに、ウーファとツィータの接続もバイワイヤリング接続とし、クリアな音質を実現したという。SRS WOWも内蔵する。

新P.U.R.E. Drive IIの特徴 サウンドも強化


■ レコーダ連携を強化。1080/24p対応

レコーダホットリンクの概要

 操作面では、新たに「レコーダホットリンク」機能を搭載。リモコンのボタンを押すだけで、テレビの入力を切替、レコーダの電源を入れ、レコーダのディスクナビ画面を出力するというもの。接続は赤外線で、テレビ側のビデオコントロール端子に赤外線ユニットを接続して、同社製のレコーダと連携する。

 通常のIRリモコン機能だが、レコーダホットリンクでは、ワンボタンでレコーダのディスクナビ画面を出画できるほか、リモコン下部にはレコーダ操作用の十字キーなどのボタンも装備しており、番組予約などの操作も可能。

 松下電器の新テレビ/レコーダシリーズ「VIERA/DIGA」では、HDMIの制御信号を利用してテレビからDIGAをコントロールする「VIERA Link」を搭載したが、HDMIを利用したレコーダとの連携についても「検討はしている」という。


リモコン リモコン下部のレコーダホットリンクボタンを押すと、レコーダが起動し、ディスクナビ画面が立ち上がる。レコーダの操作もテレビのリモコンから行なえる

デジタルチューナを一体化。2系統のHDMIを備えている

 チューナーは、地上/BS/110度CSデジタルと、地上アナログ(VHF/UHF/CATV)に対応。デジタルチューナはそれぞれダブルチューナ構成とし、2番組同時視聴も可能。地上アナログ用のEPGとして「G-GUIDE」を搭載する。なお、従来シリーズでは、3モデル中2モデルが外付けチューナ型となっていたが、新モデルでは全てチューナ内蔵型となっている。

 リモコンは新デザインとし、8メーカーのDVDプレーヤー/レコーダのリモコンコードをプリセット。また、音楽/スポーツ/アニメ/映画の独立ボタンを備え、EPGの番組情報から一度に各ジャンルの情報を検索できる「快速番組サーチ」機能も搭載し、番組検索性の向上を図っている。

 HDMI端子は2系統備えており、1080p(24p)信号や、10bit映像データに対応する。ただし、フルHDモニターの「PDP-5000EX」でサポートしている1080p(60p/50p)には対応しない。また、USB端子を備えており、接続したデジタルカメラ画像などを表示できる。

快速番組サーチの解説 リモコンにスポーツ、映画、映画、アニメなどの独立ボタンを装備する 他社製液晶テレビやプラズマと比較し、PDP-507HXの画質をアピール

T-OV427の装着例(写真は試作モデル)

 オプションとしてテーブルトップスタンド「PDK-TS25(25,000円)」や、427HX専用フロアスタンド「OT-H427(65,000円)」、507HX用フロアスタンド「OT-H507(70,000円)」、427HX専用カバーキット(ホワイト)「OT-OV427(82,000円)」、507HX専用カバーキット(ホワイト)「OT-OV507(88,000円)」がそれぞれ6月上旬より発売される。


【主な仕様】
  PDP-507HX PDP-427HX
画面サイズ 50V型 42V型
解像度 1,365×768ドット 1,024×768ドット
チューナ 地上/BS/110度CSデジタル×2、
地上アナログ(VHF/UHF、CATV)
映像入力 HDMI×2、D4×3、S映像×3
コンポジット×3、ミニD-sub15ピン×1
音声入力 アナログ×5
映像出力 S映像×1、コンポジット×1
音声出力 アナログ×1、光デジタル×1、ヘッドフォン×1
そのほかの端子 i.LINK×2
Ethernet×1、モジュラー×1
アンプ出力 13W×2ch(8Ω)
年間消費電力量 365kWh/年 266kWh/年
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
1,224×115×795mm 1,040×115×679mm
重量 37.4kg 29kg

□パイオニアのホームページ
http://www.pioneer.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.pioneer.co.jp/press/release532-j.html
□製品情報(PDP-507HX)
http://www.pioneer.co.jp/pdp/lineup/pdp_507hx.html
□製品情報(PDP-427HX)
http://www.pioneer.co.jp/pdp/lineup/pdp_427hx.html
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( 2006年4月19日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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