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ボーズ株式会社は、ノイズキャンセリングヘッドフォンの新モデル「QuietComfort3(クワイアットコンフォート3)」(QC-3)を10月2日に発売する。価格は47,250円。直営店、および直販サイトのみでの販売となっており、先行予約は9月1日から受け付ける。 QuietComfortシリーズの新モデル。名称は「3」になっているが、これまでの「QuietComfort2」(QC-2/41,790円)も引き続き販売される。最大の特徴はQC-2のノイズキャンセル機能や音質を損なわずに、大幅な小型/軽量化を実現したこと。カラーリングはQC-2の新モデルと同様にシルバーを採用している。
QC-2はイヤーカップが耳をすっぽりと覆うタイプだったが、QC-3は平面的なイヤパッドを耳に押し付けるオンイヤータイプを採用。ハウジングとイヤパッドが小型化されている。さらに、上部のヘッド・クッションも小型化した。これにともない、重量もQC-2の170gから150gと軽量になった。 なお、ノイズキャンセル機能は一般的に、ヘッドフォン自体の密閉度などで騒音を遮断する「パッシブなノイズ除去機能」と、騒音の逆位相を電気的に生成し、ノイズを打ち消す「アクティブなキャンセル機能」の組み合わせで構成される。 QC-3ではオンイヤータイプになったことで、ヘッドフォンとしての遮音性能はQC-2に劣ることになるが、それをカバーするためにアクティブなキャンセル機能を強化。従来は低音域のみに適用していたキャンセルを、中高域まで拡大。遮音性の低下をカバーし「総合的にはQC-2と同程度のノイズキャンセル機能を実現した」(同社)という。
そのため、発表会場で試用した限りではノイズキャンセル機能がONになった際に微かに聞こえる「サーッ」という動作ノイズがQC-2よりも大きくなっているように感じられた。しかし、音楽再生が始まるとQC-2と同様に動作ノイズは気にならなくなる。ただし、QC-2と同様にノイズキャンセルをONにしないと音は出ず、OFF状態でスルー出力することはできない。 イヤパッドには低反発枕やベッドマットなどにも採用されている特殊素材を使用。プニプニとした感触の素材で、耳が埋もれるような装着感。オンイヤータイプとしては密着度が高く、遮音性にも優れている。同社によれば「エンクロージャとしても機能し、低音再生能力の向上にも寄与している」という。
ノイズキャンセル用の電子部品も小型化。また、ハウジング部も小型化したことで、QC-2で使用していた単4電池が利用できなくなり、新たに専用のリチウム充電池を採用。連続使用時間は約20時間で、充電用アダプタも同梱。4,725円でバッテリのみの販売も行なわれる。
搭載ユニットのサイズは35mm径でQC-2と同じ。入力インピーダンスは350Ω(Lo)/1,780Ω(Hi)で、感度は95dB(Lo)/110dB(Hi)。ケーブルは方出しで着脱可能。長さは133cmで、156cmの延長ケーブルも付属。本体やケーブル、充電器などの一式を収納できるキャリングケースが付属する。
□ボーズのホームページ
(2006年8月25日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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