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ソニーは3日、市販のBlu-ray Discソフト(BDビデオ)の再生に対応するHDD内蔵のBlu-ray Discレコーダ2機種を発表した。500GB HDD内蔵の「BDZ-V9」を12月8日に、250GB HDD内蔵の「BDZ-V7」を12月16日に発売する。価格はオープンプライスだが、市場推定価格はBDZ-V9が30万円前後、BDZ-V7が25万円前後の見込み。 デジタルダブルチューナと500/250GBGB HDDを搭載したBlu-ray Discレコーダ。市販のBlu-ray Discソフト(BDビデオ)の再生に対応するほか、HDDやBD-R/REへのデジタル放送録画に対応。HDDに記録したデジタル放送番組のムーブにも対応する。AVCHDディスクの再生も可能となっている。 なお、2002年発売の同社製Blu-rayレコーダ「BDZ-S77」などで採用された、カートリッジ型BD-REメディア(Ver.1.0)への録画はできないが、再生には対応している。なお、BD-RE/Rについては1層ディスクのみの対応で、2層ディスクは記録・再生できない。
BDビデオやDVDビデオソフトのほか、DVD±R/RW/RAM、音楽CDなどの再生に対応。また、DVD-R/RWやDVD+R DLへの録画にも対応する。なお、DVD-RAMのカートリッジには非対応で、カートリッジから取り出して使用する必要がある。
BDビデオでは、ポップアップメニューやJavaによるインタラクティブ操作にも対応するほか、リニアPCMの48bit/96kHzの2/6/8ch、192kHzの2ch音声をそのまま出力することが可能となっている。
記事初出時に、DVD-RAMについて録画対応、カートリッジに対応するとの記述がありましたが、誤りでした。カートリッジには非対応で、再生のみサポートします。また、DVD-R DLへの録画にも対応するとの表記がありましたが、再生のみの対応で録画はできません。お詫びして訂正します。(10月3日)
i.LINKを装備し、HDVやDVの取り込みに対応するが、MPEG-2 TSのムーブなどは行なえない。また、HDMI出力を搭載し、BDZ-V9には1080p対応の専用チップを搭載し、1080p出力が可能。BDビデオタイトルだけでなく、デジタルハイビジョン放送(1080i)のほか、アナログ放送、DVDソフトなども、HDMI経由で1080p/1080i/720pのアップスケーリング出力が可能となっている。
チューナは、地上/BS/110度CSデジタル×2と地上アナログ×1を装備し、デジタル放送の2番組同時録画、デジタル放送とアナログ放送の2番組同時録画が可能。好みの番組を自動録画する「x-おまかせ・まる録」や、「携帯電話録画予約」などの録画機能のほか、独自のダイジェストアルゴリズムによる「「ダイジェスト再生」機能も備える。 BD-R/REへの書き込み速度は2倍速で、HDDに録画した地上デジタル放送のハイビジョン番組(約17Mbps)を、実時間の最大4倍速でブルーレイディスクへダビングすることが可能。なお、ダビング実行中にも、デジタル放送の録画や、電子番組表、番組検索からの録画予約、デジタル放送の視聴が行なえる。
また、新開発の番組検索エンジンによって、複数のキーワードやジャンルなどによる番組検索を0.3秒以下の内部検索処理で瞬時に行なうことが可能。あらすじや出演者といった番組の詳細情報も検索対象にできる。なお対応するのは、デジタル放送の番組のみで、検索結果の表示には約1秒かかる。
さらに上位モデルのBDZ-V9では、DLNAをベースにした「ホームサーバー機能」を搭載。DTCP-IPにも対応しており、デジタル放送も伝送できる。また、スゴ録上位モデルで搭載しているメモリースティックPRO Duoへの書き出し機能「おでかけ・おかえり転送」も装備する。 そのほかにもBDZ-V9では、オーディオD/Aコンバータに「PCM1796」を採用したほか、周辺部品には同社のハイエンドオーディオコンポーネント「ES」シリーズで性能が実証されているパーツを使用。「歪みの少ないクリアなサウンドを実現した」としている。また、これらの部品はオーディオ専用の独立基板に配置し、高周波回路やデジタル回路が多用される映像系からの干渉やノイズ混入を防いでいる。
出力端子はHDMI×1のほか、コンポーネント×1、D4×1、S映像×1、コンポジット×1、アナログ音声×2、光デジタル×1、同軸デジタル×1。入力端子はS映像×3、コンポジット×3、アナログ音声×3。HDV/DV入力対応のi.LINK端子も装備。テレビやAVアンプ、DVDレコーダなどの機器も操作できる「ジョイスティック搭載マルチリモコン」が付属する。 また、USB端子も装備し、デジタルカメラで撮影した映像や写真をHDDに取り込み、ブルーレイディスクに保存できる。写真を取り込む際にには、同社独自の技術により、イベントごとに自動的に振り分けて取り込む「イベント自動振り分け」機能や、顔の位置を自動検出し、画像にエフェクトをかける際に、顔が画面上に映るように自動的に調整「フェイスフレーミング」機能が利用できる。
外形寸法と重量は、BDZ-V9が430×365×105.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は9.6kg。BDZ-V7が430×365×105mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.9kg。消費電力はBDZ-V9が79W、BDZ-V7が68Wとなっている。
□ソニーのホームページ ( 2006年10月3日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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