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セイコーエプソン株式会社は、フルHD/1,920×1,080ドットの液晶パネルを搭載したホームシアタープロジェクタ「EMP-TW1000」を12月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は35万円前後の見込み。販売目標は同時発表の「EMP-TW700」と合計で15,000台(1年間)を予定している。 EMP-TW1000は、自社製の0.74型/1,920×1,080ドットのD6/C2FINEパネルを採用した、同社のホームシアタープロジェクタ「dreamio」シリーズの最上モデル。HDMI 1.3(認証申請中)を装備し、カラープロセスは10bit(入力は最大12bit)。1080p入力に対応する。 ホームシアター用光学エンジン「OptiFocus」(オプティフォーカス)も、カラーフィルターをTW1000に最適化した「New エプソンシネマフィルタ」となり、NTSC比115%の色域を実現。“「本当の色」の追求”をコンセプトにしたとしている。
ランプは独自開発の170W「E-TORL」(Epson-Twin Optimize Reflection Lamp:多重反射式高効率ランプ)を搭載。フルHDで輝度1,200lm(最大)を実現した。オートアイリス機能も搭載。1/60秒(フレーム周期)単位で動作し、制御の最適化でコントラスト比は最大12,000:1を達成している。なお、オートアイリスOFF時のネイティブのコントラスト比は非公開となっている。
レンズはマニュアル光学2.1倍ズーム(F2.0~3.17)となっており、100型(16:9)を3m~6.3mの範囲で投射可能。同社では業界最高のズーム比としている。また、レンズシフトも上下方向に各96%(約1画面分)、左右に各47%(約半画面分)のシフト幅があり、設置の自由度は高い。 I/P変換回路も、従来は480iのみに対応していた2-3プルダウン変換が1080i入力信号でも可能になった。また、480iから1080pまで、すべての入力信号に対し、10bit処理が可能なA/Dコンバータを搭載。新たに対応したHDMI 1.3で入力すれば、入力から出力まで全て10bit処理できる。SD映像についても、「ナチュラルイメージスケーリングフィルタ」により1080p変換して表示される。 画質調整機能は従来モデルと同様に「Color Reality III」を装備。「RGB調整」とRGBCMYの「6軸カラー調整」が、従来の独立調整に加え、相互に連動した調整が可能になった。調整項目は各10個まで登録できる。 「カラーモード」では、視聴環境に合わせて色調と輝度を最適化したプリセットモードとして、「ダイナミックモード」、「リビングモード」、「ナチュラルモード」、「シアターモード」、「シアター・ブラック1モード」、「シアター・ブラック2モード」の6種類を搭載。新たに、各カラーモードのランプ出力(Low/High)をユーザーが切り替えられるようになった。 騒音レベルは26dB(ランプ低輝度時。高輝度時の騒音レベルは非公開)と従来モデル「EMP-TW500」と同等。入力端子はHDMI(Ver1.3)、D5端子、コンポーネント(RCA)、S映像、コンポジット、D-Sub15ピンを各1系統装備する。RS-232C端子×1も搭載する。対応信号は480i/480p/1080i/720p/1080p。 外形寸法と重量は、406×310×124mm(幅×奥行き×高さ)/約5.6kgで、従来の720pモデル「EMP-TW500」(406×309×124mm/約5.2kg)と同等サイズ、重量を実現。消費電力も245W(ランプパワーHigh時)で変わらない。入力切替や画像調整などのダイレクトボタンを操作に準じて配列した自光式リモコンが付属する。
□エプソンのホームページ
(2006年10月11日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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