|
|
「時をかける少女」がアニメフェアで凱旋トークショー
-プロダクションI.Gが再び士郎正宗とタッグ。コスプレも充実
|
|
|
|
|
|
会期:3月22日~25日(22/23日はビジネスデー)
開催時間:10:00~18:00(最終日のみ17:30)
当日券:「一般」1,000円/「中高生」500円
会場:東京ビッグサイト 東1・2・3ホール他
|
3月22日から25日までの日程で開催された、世界最大級のアニメ総合見本市、東京国際アニメフェア。24日と25日のパブリックデーは、ビジネスデーとは比較にならない大勢の来場者で、各ブースとも大いに賑わっている。パブリックデーは声優や監督などが参加するイベントも多く開かれており、新作アニメの映像やレアな舞台裏映像なども公開されている。
そんな中、第6回の東京アニメアワードの大賞にあたる「アニメーションオブ ザ イヤー」を獲得し、4月20日にはDVDの発売も予定されている映画「時をかける少女」のトークイベントも開催された。
■ 「時かけ」凱旋トークショー
|
細田守監督
|
前述のアニメアワードに加え、第30回の日本アカデミー賞のアニメーション部門最優秀作品賞など、2006年のアニメ関連賞を総なめにした「時かけ」。もともとこの映画は、昨年の東京国際アニメフェアの会場で製作発表会見を行なっており、2006年7月から公開された。今回のトークイベントは「凱旋イベント」と言えるだろう。
アカデミー賞受賞記念・凱旋ロードショーは現在でも行なわれており、登壇した細田守監督は「去年の製作発表会見の時は、まさか来年の今に至るまで上映されているとは、夢にも思いませんでした。これも皆さんが応援してくださったおかげ。本当にありがとうございます」と喜びを語る。
ステージには監督に加え、キャラクターデザインを担当した貞本義行さんも登場。「まさに口コミで人気が広まった作品。僕のまわりでも、観たよという人がどんどん広がっていって……。他の仕事場で会った声優さん(浅野真澄さん)にも『時かけ観ましたよ。今までただのオッサンだと思ってましたけど、尊敬します』と誉められました」と苦笑い。
さらに、「さっきDVDの販売店さん向けに主人公・真琴のイラスト色紙を描いたのですが、キャラクターデザインをしてからは時間が経っているので全部顔が違いました(笑)」と会場を沸かせる貞本さん。「真琴は顔に特徴の無いキャラクターなのでアニメとしてはどうかなと心配していました。けれど、僕の先輩の青山さん(作画監督・青山浩行氏)はホントに上手い人で、あっさり動かしてました」と舞台裏を語る。なお、そのあたりの作画の話は、DVDの特典映像やオーディオコメンタリーで詳しく触れられているという。
|
キャラクターデザインを担当した貞本義行さん
|
その後も、取材に訪れた女子校で漫画研究部の部員達に貞本さんが取り囲まれた話など、爆笑秘話が次々と披露され、笑いの絶えないステージとなった。
ステージ後半では、主題歌「ガーネット」で映画を彩った奥華子さんも参加。歌が作れなくて悩んでいた時、監督の助言で曲が浮かんだこともあったという。だが、曲作りが難航している時に監督から電話があり、その大変さを伝える意味で「ここのところ牛丼ばっかりです」と話したところ、監督は「いいねぇ~。僕も牛丼大好きなんだ。松屋と吉野屋では、七味を一つとっても芸の細かさが違って・・・・・・」と、牛丼話がスタートしてしまったという。
奥さんはイベントの最後に、弾き語りで映画の挿入歌「変わらないもの」と、主題歌「ガーネット」を披露。純粋な歌詞と透き通る歌声で、集まったファンを魅了した。
|
|
|
裏話満載のトークイベントとなった
|
圧巻の受賞歴も紹介
|
途中からは奥華子さんも参加
|
|
|
|
奥華子さんはライヴも披露
|
角川のブースでは、一足早くDVDを展示。写真はプレミアムエディション
|
最後に細田監督は、4月20日に迫ったDVD発売について「上映が続いていたので、普通の作品のDVD化よりはタイミングが遅くなりました」と前置きした後、「映画は上映館が少なかったので、ご覧いただけなかった人も多かったと思います。DVDとしてより多くの人に届けられるようになり、本当に嬉しい。限定版の内容も充実していますので、よろしくお願いします」と笑顔でアピールした。
|
|
|
ブースではDVDだけでなく、特典内容も展示。プレミアム版には真琴が使っていたストラップや、上映で使用されたフィルムを使ったしおりなども同梱される
|
□関連記事
【DVD発売日一覧】
http://av.watch.impress.co.jp/docs/dvdship/
【2月5日】劇場アニメ「時をかける少女」DVDの詳細仕様が発表
-限定版は3枚組みでブックレットやストラップを同梱
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070205/kadoent.htm 【1月10日】劇場用アニメ「時をかける少女」が4月20日にDVD化
-通常版は4,935円。10,500円の限定版も用意
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070110/kadoent.htm
■ 新作アニメ情報、その他
新作アニメの情報は22日の記事でもお伝えしたが、会場で新たに発見した新作情報もお届けしよう。プロダクションI.Gのブースでは、20周年記念作品として「神霊狩/GHOST HOUND」がアナウンスされた。原作は攻殻機動隊などで知られる士郎正宗氏とプロダクションI.Gが担当。監督は「lain」や「キノの旅」で知られる中村隆太郎氏。キャラクターデザインは「地獄少女」の岡真里子氏など豪華なスタッフ。WOWOWで2007年秋に放送予定だという。士郎正宗氏とI.Gのタッグという点で、注目度の高い作品になりそうだ。
|
|
|
I.Gの20周年記念作品「神霊狩/GHOST HOUND」。「今秋放送スタート」と書かれていることから、単発アニメではなく、テレビアニメシリーズになりそうだ
|
フィギュアと連携したOVAとして人気を集めた「スカイガールズ」も、テレビアニメ化が決定したようだ。制作はJ.C.STAFFなのでクオリティ面にも期待できそう
|
4月からTBS系で放送される「ラブ★コン」は、長身の少女と背が低い男の子が繰り広げる、学園ラブコメ。同名の人気少女コミックを原作としており、2006年には実写映画化もされた
|
|
|
|
ネット配信が好評の「GR -GIANT ROBO-」がDVD化決定。通信販売限定の「ミレニアムBOX」(7月27日発売/JDXA26255/29,400円)が用意されており、合金伝説「ジャイアントロボ」後期メタリックブルーバージョンが付属するのが特徴。詳細は公式ページにて
|
人気ライトノベル「風の聖痕(スティグマ)」も4月からアニメ化が決定。角川ブースではイラスト展示も行なわれている
|
安直なメイドブームの襟を正す名作「英國戀物語エマ」。アニメ版の第2幕も4月から放送スタート。無料小冊子の配布やプロモーション映像の上映も行なわれた
|
|
|
|
同じく4月から放送される「瀬戸の花嫁」は、平凡な中学生の男の子と、人魚の女の子が織りなすドタバタラブコメディ。ヒロインの声を担当するのは桃井はるこさんだ
|
アニプレックスのブースでは、正統派野球アニメ「おおきく振りかぶって」と、SF大作「地球(テラ)へ・・・」をアピール。「地球へ・・・」は、竹宮惠子が描く伝説的作品の再アニメ化だ
|
|
|
|
|
ブリックデーにはコスプレコンパニオンも増加。左から「鉄子の旅」ブースのコンパニオンさん、一騎当千の関羽雲長、天元突破 グレンラガンの美少女スナイパー・ヨーコ、一番右も一騎当千から呂蒙子明
|
|
|
|
|
ワンピースの映画版からは、アラバスタ王女のビビ。その右は、続編制作が決定したコードギアス 反逆のルルーシュからスザクとルルーシュの美男子コンビ。その右は3月から放送が開始されている「REIDEEN」のブース。一番右は、4月から久々のテレビアニメが開始される「ゲゲゲの鬼太郎」ブースで遭遇した猫娘。今回のアニメ版で「猫娘が萌えキャラ化した」というのは本当だった!?
|
□東京国際アニメフェアのホームページ
http://www.tokyoanime.jp/
□関連記事
【東京国際アニメフェア2007 出展内容リンク集】
http://av.watch.impress.co.jp/docs/link/af2007.htm
【2006年3月22日】東京国際アニメフェア 2007が開幕。4月以降の新作満載
-「ゼロの使い魔」第2期は夏から。Blu-rayブースも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070322/af1.htm
【2006年3月27日】アニメフェアで「攻殻機動隊 S.A.C. SSS」のトークショー
-「タチコマは?」、「バトーの恋は?」監督ら登壇
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060327/taf.htm
【2006年3月23日】「東京国際アニメフェア 2006」が開幕
-「AIR」のBlu-ray再生デモ。新作アニメ満載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060323/taf2.htm
【2006年3月23日】アニメフェア2006で、「攻殻機動隊 S.A.C.」の続編が展示
-「ときめきメモリアル」がTVアニメ化
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060323/taf1.htm
(2007年3月26日)
[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c)2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|