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三菱化学メディア株式会社は、記録膜に有機色素を使った追記型Blu-ray Disc(BD-R)メディア「VLR130N5」を2月26日に発売する。録画用メディアで、5枚組。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4,800円前後の見込み。記録速度は1~2倍。
いずれも、2007年春に、Blu-ray Disc Recordable Format Ver.1.2で採用された記録方式「Low to High」(LTH)に対応した、有機色素系BD-R。記録膜に有機色素を使っており、レーザー光の当たった部分の記録層の性質を化学・物理変化させることで、記録後に、低い反射率から高い反射率に変わることから「Low to High」と名付けられた。製品のパッケージにも「LTH TYPE」と表記されている。 有機色素記録層の成膜にはスピンコート法を使用するが、この方法ではCD-R、DVD-/+Rの既存の製造設備を活用できるため、大規模な設備投資が不要となり、ディスクの低価格化が見込めるという。三菱化学メディアでは有機色素に、CD-R、DVD-/+Rでも活用しているAZO系色素を採用。青紫色レーザー記録用に独自開発し、BD用に最適化している。
マクセルは、新開発の「高感度HR色素」記録膜を採用し、LTH記録に対応。実績のある有機色素の塗布技術や高精度スタンパ、ディスク基板に技術を採用し、高密度での安定した記録/再生を実現してるという。 なお、LTHタイプのメディアは、非対応のBDレコーダ/ドライブでは使用できない。松下電器とソニーでは、2007年11月に同社製BDレコーダをLTHに対応させるためのファームウェアを提供している。なお、シャープのBDレコーダについては「対応未定」とアナウンスされている。
□三菱化学メディアのホームページ
(2008年2月19日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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