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ソニー、顔検出/フルHD記録対応の小型AVCHDカメラ
-おとな/こどもを判別。新CMOS搭載。実売13万円


7月20日発売

標準価格:オープンプライス


 ソニーは、メモリースティックへAVCHD形式で動画記録を行なうビデオカメラ「HDR-CX12」を7月20日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は13万円前後の見込み。

従来モデルHDR-CX7からの強化点

 2007年6月発売の「HDR-CX7」の後継機種で、新CMOSセンサーの搭載により1,920×1,080ドットのAVCHD記録に対応。さらに静止画記録解像度の向上や、動画/静止画同時記録の強化、マニュアルダイヤルの新搭載、顔検出機能「顔キメビデオ」内蔵などの機能強化が図られている。

 1/3.13型の総画素数566万画素、有効画素数381万画素(動画)/508万画素(静止画)の新クリアビッドCMOSセンサーを搭載。1,920×1,080ドットのフルHD動画記録に対応するほか、静止画撮影時1,020万画素、動画撮影時の同時記録で約760万画素の静止画記録に対応するなど、新CMOSの搭載により静止画撮影機能を強化している。

HDR-CX12 ボディデザインは従来モデルを踏襲している マニュアルダイヤルを新搭載した

新CMOSやExmor技術の搭載で、静止画記録などを強化

 新CMOSは、一眼レフカメラ「αシリーズ」でも採用されている「Exmor」技術により、チップ内で独自のカラムAD変換を行なうことでノイズを低減。さらに、新画像処理エンジン「BIONZ」も採用。高画質化とともに、枚数無制限の同時静止画記録を実現した。

 光学式の手ブレ補正を搭載し、レンズはカールツァイス バリオ・ゾナー T*で、光学12倍ズーム(F1.8~3.1)。焦点距離は35mm換算で40~480mm(16:9)。内蔵マイクで5.1chサラウンド音声が収録できるほか、新たにズーム連動での音声収録が可能となった。

 記録メディアはメモリースティックPRO Duoで、8GBのメディアが付属する。動画の記録フォーマットはHD録画時がAVCHD(MPEG-4 AVC/H.264)、SD録画時がMPEG-2。

 HDの記録モードは、最上位の「FH」のみ解像度1,920×1,080ドットで、ビットレートは16Mbps。ほか3モードは1,440×1,080ドットで、「HQ」がビットレート9Mbps、「SP」が7Mbps、LPが5Mbps。なお、SD記録モードは、「HQ」(約9Mbps)、「SP」(約6Mbps)、「LP」(約3Mbps)が用意される。

 静止画は、最高1,020万画素相当(3,680×2,760ドット)の記録が可能。そのほか3,680×2,070/2,848×2,136/1,600×1,200/640×480ドットが選択できる。動画撮影時の同時記録でも760万画素(3,680×2,070ドット)/570万画素(2,760×2,070ドット)で記録できる。

 動画から切り出す場合は、本体で切り出す場合は210万画素、付属のソフト「Picture Motion Browser」利用時には300万画素で切り出せ、「写真もきれいに残したいというニーズに応える」としている。

動画撮影中の「スマイルシャッター」に対応

 機能面では、顔検出機能を進化させており、動画だけでなく、静止画撮影時も人物の顔を自動検出する。フォーカス追従や明るさ補正なども自動で行ない、最大8人までの顔を同時に検出できるという。

 また、肌色に併せて画質補正する「美肌コントロール」や最適な露出/コントラストに自動補正する「Dレンジオプティマイザー」を搭載。さらに、AVC圧縮時に検出された顔の部分に優先的にデータ容量を割り当ててるなど、顔検出機能を活かして画質向上を図っている。

 さらに、笑顔にあわせて静止画記録する「スマイルシャッター」を新搭載。動画撮影時にも笑顔を検出して、静止画を760万画素で記録する。なお、動画記録時のスマイルシャッターは、記録後にメモリーカードへの書き込みに15秒ほどかかるため、笑顔を連写撮影するような用途には適さない。

 スマイル検出設定は、「常時」、「動画録画中」のみ、「切」から選択可能。「スマイル」の検出感度は、「低(大笑い状態で感知)」、「中(普通の笑顔)」、「高(微笑み程度)」の3段階に切り替え可能。さらに、優先被写体設定で、「こども優先」、「おとな優先」、「オート」の選択も可能となっている。なお、こどもやおとなの判別は、顔と体の大きさの対比や、顔の各部位の位置、ヒゲの有無など、さまざまな要素から自動で判断しているという。

 スマイルシャッターの初期設定は、スマイル検出感度が「中」、優先被写体設定が「オート」、スマイル検出設定が「動画録画中のみ」となっている。

顔検出の精度や、おとな、こどもの切り替えが可能 スマイルシャッター設定 設定画面

2.7型タッチパネルモニターを搭載

 約1秒で起動可能な「クイックオン」を搭載。ビューファインダーは非搭載で、液晶モニターは、2.7型/21.1万画素のタッチパネル式「クリアフォト液晶プラス」。

 本体再生時の検索機能は、「日付インデックス」に加え、3秒/6秒/12秒/1分/5分の間隔から選んで表示できる「フィルムロールインデックス」や、顔検出技術を利用して、顔をサムネイル表示して整理する「フェイスインデックス」機能も搭載している

 HDMI mini端子を装備するほか、専用コネクタと接続ケーブルを利用することで、D端子、S映像、AV(コンポジット/ステレオ音声)出力が可能となる。また、アクティブインターフェースシューを装備しており、オプションのマイクなども装着できる。

 付属クレードルの「ハンディカムステーション」を利用してUSB経由でのPC接続が可能。充電などが同クレードルで行なえる。

バッテリは「NP-FH60」

 リチウムオンバッテリ「NP-FH60」が付属し、連続撮影時間は約1時間40分(バックライトON時)。別売りの「NP-FH100」利用時の連続撮影時間は約6時間15分となる。付属バッテリ装着時の外形寸法は69×131×67mm(幅×奥行き×高さ)、重量は450g。本体重量は370g。

 付属ソフトの「Picture Motion Browser」もバージョンアップ。顔検出に加え、顔認識技術を搭載し、顔の特徴を捉えた分析結果に基づき、類似した画像を抽出できるようになった。対応OSはWindows 2000/XP/Vista。

 あわせて、「HDR-CX12」専用のソフトキャリングケース「LCS-CXA」も発売。価格は4,935円。

 ウェストバックとして利用し、片手でHDR-CX12を取り出せる「アクティブジャケット」をコンセプトとしたというキャリングケース。ウェストバックとしてだけでなくショルダーバックとしても利用できる。バッテリケースなどの付属品用ケースも同梱。メモリースティック用のポケットも備えている。

Picture Motion Browserで撮影映像から顔解析し、同一人物のサムネイルインデックスを作成 LCS-CXA LCS-CXA。ウェストバックだけでなくショルダーバックとしても利用できる

□ソニーのホームページ
http://www.sony.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200806/08-0619/
□製品情報
http://www.sony.jp/products/Consumer/handycam/PRODUCTS/HDR-CX12/index.html
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( 2008年6月19日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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