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IFA 2008【ソニー編】9.9mm薄や、無線Picture Frame液晶TV
-新BDプレーヤー、自動プレイリスト作成ウォークマンも


会期:8月29日~9月3日

会場:メッセ・ベルリン見本市会場


 欧州における最大の家電機器展示会「IFA 2008」が8月29日~9月3日までドイツ・ベルリンで開催。ソニーブース内の新製品を中心に紹介する。

ソニーブースには中央にDJブースもあり、音楽と映像で来場者を楽しませていた

 ソニーは、日本でも発表した最薄部9.9mmのモデルなど、液晶「BRAVIA」を中心に展示。Blu-ray Discプレーヤーの上級モデル「BDP-S5000ES」も披露した。

 2007年はプレスや関係者に向けた展示のみだったが、2008年の同社ブースは、ライフスタイル提案も含め規模を拡大したことが特徴。

 超薄型の40型「KDL-40ZX1」は、フルHDパネルを搭載しながら、CDケース並みという最薄部9.9mmが特徴。四隅からのLEDバックライトを光源とし、薄型化に貢献した。チューナは別筐体とし、チューナユニットとはワイヤレスで伝送可能としている。


KDL-40ZX1 側面 スタンド部分にスピーカー内蔵

200HzのZ4500シリーズ

 また、従来の「倍速駆動」を超える、“4倍”の200Hz駆動を実現した初のモデルとして、「KDL-40Z4500」などZ4500シリーズも発表。いずれも、開幕前のプレスカンファレンスで披露され、日本と同じタイミングでの発表となった。これら液晶の新製品については、12月のクリスマス商戦までの投入を見込んでいる。

 そのほか、欧州でしか販売されていないモデルとして、絵画をイメージした「Picture Frame」シリーズを展開しているが、これを進化させ、メインユニット部とのワイヤレス接続化でよりスマートな壁掛けを可能にする「EX1シリーズ」を40/46/52型で発表した。

 「Picture Frame」シリーズは、映像を表示しない時に、静止画を絵画のように表示できることが特徴。10種類以上のデータがプリインストールされているほか、自分で撮影した静止画などを表示することもできる。


EX1。左のユニットが送信部 側面 実際の絵画と並べて展示していた

 BDプレーヤーのBDP-S5000ESは、BD-Liveのコンテンツも利用できる上位モデル。信号の分析によりエッジを適度に補正する機能や、8ビットの色深度を14ビット相当まで拡張するといった「HD Reality Enhancer」を搭載する。年末までの販売を予定し、価格は1,500ドル前後の見込み。


BDP-S5000ES 背面

 7.1chアナログ出力を搭載。HDMIも備え、ドルビーTrueHD/DTS-HD Master Audioなどのデコード/ビットストリーム出力いずれにも対応する。また、DVDのアップスケーリング再生も行なえる。S5000ESより下位のモデルとして、「BDP-S350」、「BDP-S550」もラインナップする。

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■ ウォークマンには、曲調からの自動プレイリスト機能

 ウォークマンSシリーズの新製品として、曲調から自動でプレイリストを生成する「SensMe」機能を搭載したS630F/S730シリーズを発表。上位モデルのS730は、付属イヤフォンにノイズキャンセル機能を備える。価格はS630Fの8GBモデルが139ユーロ、16GBモデルが189ユーロの見込み。

S730シリーズ

 SensMeは、音楽のフォーマットを問わず、解析した結果から自動で楽曲を分類し、プレイリストを作成する機能。

 iTunesからの楽曲/プレイリスト転送に対応するなど、転送ソフトに対しての柔軟性も欧州向け製品の特徴。PodcastもiTunesから転送できる。WMVやMPEG-4 AVC/H.264(Baseline Profile)などの動画ファイル再生も可能。

 2インチのQVGA液晶ディスプレイを搭載。内蔵バッテリでの連続再生時間は、音楽が40時間、動画が10時間。

 【お詫びと訂正】
 記事初出時、「有機ELを搭載している」と記載しておりましたが、搭載ディスプレイは液晶でした。お詫びして訂正します。(9月1日)


S730シリーズに付属するノイズキャンセルイヤフォン S630シリーズのレッド SensMe画面

 Sシリーズのほかにも、2型QVGA液晶を搭載しながらも薄型/軽量を特徴とするEシリーズ、USB直挿しが可能なBシリーズをラインナップ。これらウォークマン新製品は9月~10月にかけて発売される。

BDV-IT1000

 「BDV-IT1000」は、BD/DVD再生や、無線LAN経由での音楽再生を想定した5.1chシアターシステム。

 特徴は、16mm幅というスリムな5つのスピーカーを採用する点で、リアスピーカーはワイヤレス。「S-Air」という独自技術で、プレーヤーの背面にトランスミッタを装着することで、簡単にワイヤレス化を実現する。

 同様にS-Air を採用した製品として、iPodクレードルからワイヤレスでスピーカーユニットに伝送する「S-AIRPLAY(AIR-SA20PK)」も展示されていた。


スピーカーは幅16mm S-Air のトランスミッタ部 S-AIRPLAY

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■ “4つの世界初”でテレビの付加価値

 開幕前の28日に行なわれたプレスカンファレンスでは、Sony Europeの西田不二夫社長がBRAVIAなどテレビ新製品について“4つの世界初”というコンセプトを軸に紹介した。

 Z4500シリーズの200Hz駆動や、EX1のフルHDワイヤレス伝送、ZX1の9.9mm厚というトピックに加え、米国や日本でも発表された世界初の有機ELテレビ「XEL-1」を欧州でも発売できることに喜びを示した。

 また、ハワード・ストリンガー会長兼CEOも来場。製品間のネットワーク化/ワイヤレス化などを改めて強調したほか、グローバルでの成長に欧州を欠くことはできず、ロシアなど新興市場における需要に今後も対応していくことなどを語った。


西田不二夫社長 “4つの世界初”をアピール ハワード・ストリンガー会長兼CEO


27型の有機ELテレビ試作機も展示 日本でも発表されたSountinaが注目されていた


□IFA 2008ベルリンショーのホームページ(英文)
http://www.ifa-berlin.com/
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( 2008年8月30日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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