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ソフトバンクモバイル株式会社は、携帯電話「iPhone 3G」でのワンセグ放送視聴と充電を行なう周辺機器「TV&バッテリー」の発売を2008年12月31日から開始した。1月1日の段階ではソフトバンクショップの仙台クリスロード、渋谷、六本木、表参道、八重洲中央口、名古屋、横浜ザ・ダイヤモンドの7店舗で先行販売。全店展開は1月上旬になるという。渋谷店では9,840円で販売している。 ワンセグ視聴用のアプリケーション「テレビ」も1月1日にApp Storeで無償公開された。対応するのはiPhone 3Gのみで、iPod touchには非対応。iPhone 3Gのファームウェアを2.1にアップデートする必要がある。 iPhone 3Gの無線LAN(Wi-Fi)機能を利用して、iPhone 3Gでワンセグ視聴を可能にする周辺機器。iPhone 3Gにデザインマッチするボディに、ワンセグチューナと充電用外部バッテリを内蔵した。受信したワンセグ番組をWi-Fi経由でiPhone 3Gに送信するのが特徴で、専用アプリ「テレビ」を使って表示を行なう。
ワンセグの連続視聴時間は、「TV&バッテリー」とiPhone 3Gの両方が満充電の場合で約2.5時間、10月発表時の約3時間から若干短くなっている。TV&バッテリーの内蔵充電池はリチウムポリマーで、3.7Vの1,200mAh。充電は搭載するUSB端子から行ない、同梱のUSB-miniB USBケーブルを用いて、AC電源/USBポートからの充電が可能。充電所要時間はPCとの接続時で約180分、Apple USB電源アダプタを介してコンセントから充電した場合は約120分。 また、TV&バッテリーとiPhone 3Gを接続して、iPhone 3Gの充電も行なえる。接続にはiPhone 3G同梱のUSBケーブルが利用可能。充電は1回のみ可能で、充電所用時間は約100分。TV&バッテリーにはUSB A型端子とmini B型端子を備えており、iPhone 3Gとの接続にはA型を、TV&バッテリーの充電にはmini Bを使用する。
ロッドアンテナを内蔵しており、長さは11.5cm。外形寸法は85×50×15mm(縦×横×厚さ)。重量は約80g。
視聴するためには、TV&バッテリーを起動(起動所要時間は約20秒)させた状態でiPhone 3Gの無線LAN設定を行ない、TV&バッテリーのSSIDを選択して接続する必要がある。SSIDはTV&バッテリーの背面に記されている。工場出荷状態ではWEPキーは設定されていない。SSIDとWEPキーはユーザーが変更可能。なお、通信できるのは1台のiPhone 3Gのみ。一度iPhone 3Gと接続したTV&バッテリーを、別のiPhone 3Gと接続する場合にはTV&バッテリーをリセットする必要がある。 接続後、アプリケーション「テレビ」を起動させるとEPG画面が表示され、番組名をタッチすると選局できる。選局やボリューム調整などは全てiPhone 3G側で行なうため、TV&バッテリーは無線LANが届く範囲であれば離れた場所に設置しておいてもワンセグ表示は可能。iPhone 3GからTV&バッテリーの電池残量をモニターすることも可能だが、遠隔でTV&バッテリーの電源をONにすることはできない。5分間TV&バッテリーの操作を無線LAN経由で行なわないと自動で電源がOFFになる。 機能は視聴のみで、録画や視聴予約機能は備えていない。データ放送や字幕表示にも非対応。なお、視聴中に電話がかかってきた場合は通話画面に自動的に切り替わるが、通話を終えてもEPG画面に戻るのみで、視聴状態には自動復帰しない。メール/SMSが来た場合は、ワンセグ画面にメールの到着を知らせるオーバーレイ表示が出る。 なお、無線LAN経由で接続しているため、TV&バッテリーと接続している間はiPhone 3Gで無線LANルータなどと接続できない場合がある。編集部でテストしたところ、TV&バッテリーと接続した状態でWebブラウジングすると、無線LANルータとは接続せず、3Gネットワークが使われていた。
□ソフトバンクモバイルのホームページ
(2009年1月2日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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