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PS VRの追加予約受付が9月24日再開。200店舗、全都道府県に拡大。VR動画にも注力

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は13日、国内のPlayStationビジネス戦略を説明する「2016 PlayStation Press Conference in Japan」を開催。その中で、10月13日に発売されるPlayStation 4向けのHMD「PlayStation VR」(PS VR)の追加予約受付を9月24日より再開すると発表した。

PlayStation VR

 SIEJAの盛田厚プレジデントは、「おかげさまで大変ご好評いただいているが、お届け出来る数が追加できる事になった。発売日にお届け出来る予約受付分はこれが最後となる。今回は200店舗、全都道府県に拡大する。詳細はPS VRの特設サイトで確認して欲しい」とコメントした。

追加予約受付を9月24日より再開

 PS VRの販売には2種類あり、PS VR単品版(CUHJ-16000)は44,980円で、VRヘッドセット、プロセッサーユニット、VRヘッドセット接続ケーブル、HDMIケーブル、USBケーブル、ステレオヘッドフォンなどを同梱。「PlayStation VR PlayStation Camera同梱版」(CUHJ-16001)は49,980円で、単品版にPlayStation Cameraを追加したものとなる。

 カンファレンスでは、VRコンテンツの最新情報も公開。10月13日発売のソフトは、キャラクターとのコミュニケーションをより進化させたという「サマーレッスン」、電脳空間でライヴが楽しめる「初音ミクVRフューチャーライブ」、共感覚シューティング「Rez Infinite」、フライトアクションの「Eagle Flight」などが既にアナウンスされているが、その中でも注目度の高い「サマーレッスン」のタイトルが、「サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム」に決定。価格は2,980円(税込)。

サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム
(C)BANDAI NAMCO Eentertainment Inc.

 プレーヤーが家庭教師となって、少女・宮本ひかりの部屋で勉強を教えていくという作品だが、追加のコンテンツ配信により、屋外に遊びに出かけたり、メイド服を着たひかりがカフェと思われる場所でプレーヤーにケーキを届ける動画なども公開され、様々な拡張コンテンツが配信されていくようだ。

屋外で遊んだり、メイド姿を披露するなど、様々な拡張コンテンツが配信されていくようだ
(C)BANDAI NAMCO Eentertainment Inc.

PS VRの映像作品にも注力。バイオハザードとL'Arc-en-Cielがコラボ

 盛田氏はPS VRの発売に向けて、「(ゲームだけでなく)音楽やドラマ、舞台、そしてドキュメンタリーといった映像作品にも注力していく」と語り、その一例として、今年で20周年を迎えるゲーム「バイオハザード」シリーズと、バンド結成25周年を迎えるアーティスト「L'Arc-en-Ciel」のコラボ企画として、PS VR向けVRミュージックビデオ「Don't be Afraid -Biohazard × L'Arc-en-Ciel on PlayStation VR-」を11月中旬より国内向けにPlayStation Storeで配信すると発表。価格は未定。

Don't be Afraid -Biohazard × L'Arc-en-Ciel on PlayStation VR-
(C)Ki/oon Music (C)CAPCOM CO., LTD. (C)Sony Interactive Entertainment Inc.

 これは、L'Arc-en-Cielの書き下ろし最新楽曲「Don’t be Afraid」のミュージックビデオを360度VR映像としてPS VRで楽しめるもので、L'Arc-en-Cielのメンバーがデジタルキャラクターとなって登場。「バイオハザード」の世界を舞台に、ゾンビたちと生き残りをかけて戦っていくという、「これまでにないまったく新しい音楽映像体験ができるVRミュージックビデオ」(盛田氏)だという。

 配信に先駆け、9月15日より幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2016」にて製品の一部を体験できる先行体験版を出展。10月13日のPS VR発売日には、体験版をPlayStation Storeでも提供する。

L'Arc-en-Cielのメンバーがデジタルキャラクターに!
(C)Ki/oon Music (C)CAPCOM CO., LTD. (C)Sony Interactive Entertainment Inc.

 ほかにも、女の子とのデートが体験できる実写コンテンツ「360デート おさななじみ」や、独自に100箇所選定された日本の風景を、VRで体験できる「日本驚嘆百景 白亜の要塞~姫路城~」などのPS VR向けコンテンツが紹介された。

「360デート おさななじみ」
(株)共同テレビジョン
「日本驚嘆百景 白亜の要塞~姫路城~」
(株)共同テレビジョン
オーロラを12K撮影システム「MAKIBISHI」で撮影、中村由利子のピアノと共に体験できる「NORTHERN LIGHTS -極北の夜空に輝く光の物語-」
(C)2016 岡三証券グループ

ライフスタイル密着型VRソフト「anywhereVR」

 ソニー・ミュージックエンタテインメントが、PS VR向けに2016年冬の配信を予定しているアプリが「anywhereVR」。基本プレイ無料だが、アイテム課金があるという。

「anywhereVR」を鑑賞してリラックス

 「おきにのトコ&いつものコト」をコンセプトに、PS VRを装着すると花畑や星空などが表示され、心地よいBGMも流れ、リラックスできるというもの。同時に、その空間の中に、プレーヤーが使っているスマートフォンの画面をキャストし、表示できるのが特徴。

 これにより、星空の下で自分のスマートフォンを使って、Twitterのタイムラインを眺めたり、ミニゲームで遊ぶなど、リラックスできる異空間の中で日常を過ごせるのがユニークなポイントとなる。

リラックス空間の中に、自分のスマホの画面をキャスト表示できる
(C)Sony Music Entertainment (Japan) Inc.
“PlayStation VR” トレーラー「全ての夢が『現実』になる」篇