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プラグ交換できる「DITA DREAM」やチタン筐体の「FitEar TITAN」など

 10月22日~23日に中野サンプラザで開催されている「秋のヘッドフォン祭2016」。ここでは13階のアユートや、FitEar、Westoneなどのブースをレポートする。

会場の中野サンプラザ

プラグを交換できる「DITA DREAM」。JH Audioエントリー「Michelle」

 アユートは、Astell & KernやJH Audio、DITAなどの新製品を出品している。

 DITAのフラッグシップイヤフォン「DITA DREAM」を発表。価格は未定だが、「十数万円」を想定。シャーシはチタンとアルミの2種類を用意し、アコースティックチェンバーの最適化により、エアフローとダンピングのコントロールを強化した。マルチコートマイラー振動板による新開発のダイナミック型ドライバーを搭載。音導管を含むシャーシは日本生産という。

DITA DREAM

 DITA DREAMはリケーブルに対応し、イヤフォン側の端子は2pin。さらに独自の機構により、プレーヤー側のプラグを交換できる点が特徴。プラグは2.5mm/4極と、3.5mm/3極、さらに4.4mm/5極やPenta Connなども用意する予定という。ケーブルはVAN DEN HUL製。

DITA DREAMはプラグの交換が可能
THE AWESOME PLUGと命名

 JH Audioは、10月7日に発表したユニバーサルタイプのイヤフォン「Michelle」(ミシェル)を展示する。現時点で日本での発売日や価格は未定だが、米国では499ドル。

JH Audio「Michelle」

 Astell&KernとJerry Harvey Audioのコラボレーションモデルで、THE SIRENシリーズのローエンドモデルという位置づけ。最近のJH Audio製品は金属シェルが増えているが、Michelleは、3Dプリンタによる人間工学に基づいたシェルデザインを採用。ノズルの角度をつけることで、装着感を高めているという。

 ドライバはバランスド・アーマチュア(BA)で、高域、中域、低域に各1基のBAを搭載した3ウェイ3ドライバ構成。ケーブルは着脱可能。端子は2ピン。ステレオミニのケーブルに加え、2.5mm 4極のバランスケーブルも同梱する。インピーダンスは18Ω。

 また、Astell&Kern「AK70」の限定1,000台の新色「True Blue」も展示している。直販価格は65,980円。

AK70 True Blue

FirEarはチタンシェルの「FitEar TITAN」

 須山歯研は、チタン製シェルを採用したFitEarの新カスタムイヤモニター「FitEar TITAN」を出展している。会場限定で先行販売も行ない、価格はケーブル無しで28万9,440円(税込)。

FitEar TITAN

 カスタムイヤフォン(カスタムIEM)で初という、チタン筐体のイヤフォンで、フォステクスの9mmダイナミックドライバーとバランスドアーマチュア(BA)ドライバによるハイブリッド構成。須山歯研の歯科技工により、なめらかな鏡面加工を実現しているという。

 なお、金属素材を用いるため、完成後のリフィット作業は行なえない。また、耳の形によってはドライバが上手く収まらない可能性もあるなど、チタン素材のみの困難も伴うとのこと。ケーブルも別売だが、「スピーカーのように好みに合わせてケーブルを選んで欲しい」とのこと。開場直後には多くの来場者が列を作り、試聴に臨んでいた。

Westoneは最上位モデル「W80」

 テックウィンドは、Westoneの「Wシリーズ」フラッグシップモデル「W80」。実売価格は22万円前後(税込)。8基のBAを搭載し、構成は高域×4、中域×2、低域×2。ドライバ数を増やしながらも、Wシリーズの特徴であるコンパクトさを維持している。再生周波数帯域は5Hz~22kHz。

Westone W80

各社が最新製品などを展示

MQAは、MQA対応のMITEK「Brooklyn DAC」やクリプトン「KS-9Multi」などを紹介
パナソニックはテクニクスのヘッドフォン「EAH-T700」のリケーブルなどを紹介
B&WのBluetoothヘッドフォン「P7Wireless」