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平面駆動イヤフォンや5万ドルのシステムなど「秋のヘッドフォン祭2016」は22日~23日開催
2016年10月21日 17:33
東京・中野にあるAV機器の専門店フジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催する「秋のヘッドフォン祭2016」が、10月22日(土)と23日(日)の2日間、東京・中野の中野サンプラザで開催される。入場は無料。
各社がこのイベント直前に新製品を発表しており、会場ではそれらが体験できる。また、イベントでの新製品発表も予定されている。ここではそうした新製品情報の中から、特に注目のものをピックアップする。
AUDEZE
平面駆動ドライバの製品を意欲的に手掛け、注目を集めるAUDEZEは、世界初という平面駆動イヤフォン「iSINE」をイベントで披露する。30mm径の平面駆動型ユニットを採用したオープンエア型のイヤフォン。ネオジウムマグネットで、髪の細さよりも薄いという「Uniforce」振動板を駆動する。
発表会は22日11時30分からで、場所は7F 研修室7番。定員は36人(事前申込制)。iSINEだけでなく、プロオーディオタイプのヘッドフォンも発表するという。
デノン
デノンの注目は、同社のヘッドフォン事業50周年を記念した、新時代のフラッグシップモデル「AH-D7200」だ。2006年発売の「AH-D7000」の発展形でありながら、これまで培った技術を投入。「ネジ一本に至るまで、すべてのパーツを新たに設計し直したフラッグシップモデル」と位置付けられている。2017年1月中旬発売で、価格はオープンプライス、店頭予想価格は10万円前後。
50mm径のフリーエッジ・ナノファイバードライバーを搭載。再生周波数帯域は5Hz~55kHz、インピーダンスは25Ω。ハウジングには、木目が美しく耐久性にも優れる天然のアメリカン・ウォールナット材を採用している。ケーブルは左右両出しの着脱式で、ヘッドフォン側のプラグは3.5mmモノラルミニ。
22日の11時30分から、6階チャペルで発表会も開催。参考出品のヘッドフォンアンプも紹介する予定。
ULTRASONE
タイムロードの注目は、独ULTRASONEが「次世代Editionシリーズのスタンダードモデルと」位置付ける、密閉型ポータブルヘッドフォンのフラッグシップモデル「Edition 8 EX」だ。11月中旬発売で、実売は26万円前後。
2013年に世界で555台限定販売された「Edition 5」(49万3,500円)で採用された、「S-Logic EX」を、レギュラーモデルにも投入。頭内定位を解消する特許技術「S-Logic」を進化させたもので、バッファボードの形状を工夫し、ユニットを耳に対してオフセット配置するなどして、空間再現性や臨場感を高めている。
また、創立25周年記念モデルとして、「Edition 5」をベースにしながら、ハウジングに「縞黒檀(しまこくたん)」を使った「Jubilee 25 Edition」も12月下旬に発売予定。実売は66万円前後。世界250台の限定生産となる。
こちらの形状は「Edition 5」とほぼ同じだが、ハウジングに高硬度で高密度の「マカッサル・エボニー」を採用しているのが特徴。インドネシア原産のエボニーウッドの品種で、縞黒檀とも呼ばれる。縞杢(しまもく)と呼ばれる特徴的な縞模様の木目があり、楽器などにも使われる高級素材だ。
イベントに合わせ、マイケル・ウィルバーグCEOと、マイケル・ジルケルCOOが来日。22日13時30分から6階チャペルにて、発表会も開催。スペシャルインタビュワーとして、クラブ・ラジオDJのDJ TARO氏も参加。新製品に関する開発ストーリーなども披露されるという。
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beyerdynamic、KOSS
ティアックは、独beyerdynamicのスタジオモニターヘッドフォン「DT 1990 PRO」を9月下旬に発売しているが、この新製品に加え、beyerdynamicとKOSSの新モデルを紹介するイベントを22日の14時30分から、7F 研修室8番にて開催する。
オンキヨー&パイオニアイノベーションズ
オンキヨーブランドから、発表前のハイレゾ対応ヘッドフォン「A800」を参考出展。50mmドライバを搭載したモデルで、3層のドライバを採用する事で、正確にディテールを再現できるという。'70年代に発売したヘッドフォン「HP-100」にインスパイアされたデザイナーが手がけたという、極太なヘッドバンドも特徴だ。
11月に発売するBA×2基に6mm径ダイナミック型ドライバを組み合わせたハイブリッドイヤフォン「E900M」も展示する。10月発売のポータブルハイレゾプレーヤーの新機種「DP-X1A」(オンキヨー)と、「XDP-300R」(パイオニア)も正式発表後では初めて展示される。
FOCAL
15Fの部屋「フォレスト」では、ロッキーインターナショナルなどが展示を行なうが、そこにFOCALのヘッドフォン新モデル「UTOPIA」と「ELEAR」が展示される。
UTOPIAは、FOCALのハイエンドスピーカーと同じシリーズ名を与えられたモデルで、価格は58万円。可動域を広くとり、頭部にフィットしやすい機構を採用。オープンエア型で、ドライバの振動板にはベリリウムを採用。口径は40mm。
ELEARは17万円。振動板にはアルミニウムとマグネシウムを使用。サイズは40mm径。レザーのヘッドバンドや、形状記憶フォームを使ったマイクロファブリックのイヤーパッド、を採用している。
JH AUDIO、DITA "DREAM"、Astell&Kern
アユートが取り扱うブランドも新製品を出品する。JH AUDIO は、10月7日に発表した「Michelle」(ミシェル)を展示する。現時点で日本での発売日と価格は未定だが、米国では499ドルで販売予定。THE SIRENシリーズのローエンドモデルと位置付けられている。
シェル部分に3Dプリント技術を活用。人間工学を追求した形状で、「ユニバーサルでありながら優れたフィッティングを実現した」という。ドライバはバランスド・アーマチュア(BA)で、高域、中域、低域に各1基のBAを搭載した3ウェイ3ドライバ構成。
発表会は22日18時から、6F チャペル。発表会の最後には、来場者の中から2人にMichelleが当たる大抽選会も予定されている。
iriver Astell&Kernのハイレゾプレーヤー「AK70」の新色「AK70 64GB Limited True Blue」(AK70-64GB-BLU-J)も披露。10月21日発売で、国内限定1,000台。直販価格は65,980円(税込/価格はオープンプライス)。
また、ソフトバンク コマース&サービスとAstell&Kernが共同開発した、aptX HDに対応したBluetoothアンプ「Astell&Kern for SoftBank SELECTION XHA-9000」も出展予定。10月21日発売で、価格はオープンプライス、直販価格は19,800円(税込)。
DITAのフラッグシップイヤフォン「DREAM」の発表会も23日日曜日の16時から、6Fチャペルで開催する。
Westone
Westoneブランドの注目は、10月22日発売の「Wシリーズ」フラッグシップモデル「W80」だ。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は218,000円前後(税込)。8基のBAを搭載し、構成は高域×4、中域×2、低域×2。ドライバ数を増やしながらも、コンパクトさは維持。つけ心地もチェックしたい。再生周波数帯域は5Hz~22kHz。
23日の日曜日14時から、7F 研修室11番で発表会も予定している。
FitEar
須山歯研は、チタン製シェルを採用したFitEarの新カスタムイヤモニター「FitEar TITAN」を出展。会場限定でモニター販売も行ない、価格はケーブル無しで28万9,440円(税込)、先着10名限定のケーブル付きが36万5,040円(税込)。耳型採取代などは別途必要。
カスタムイヤフォンだが、金属3Dプリンタを使い、チタン製カスタムシェルを実現。ダイナミック型ドライバとバランスド・アーマチュアドライバによるハイブリッド構成で、ダイナミック型はフォステクスカンパニーによる9mmドライバを採用。ただし、同社が'15年に発表したハイブリッドカスタムIEM「FitEar Air」とは異なる設計で、ダイナミック型ドライバの実装方法を新たに設計することで、低域の持つアタックや音圧感、揺らぎや消え際などのセンシティブな表現の両立を目指したという。
final
S'NEXTの注目は、金属の3Dプリンタを使ってチタンの特殊形状を作り、それをイヤフォンのハウジングにした「LAB II」だ。10月22日発売で、価格は45万3,600円(税込)。世界200台の限定生産となる。
「今までに無いものを作る」をコンセプトとした「LAB(laboratory)」シリーズの第2弾製品で、3Dプリンタ造形にしかできないメッシュ形状のチタン筐体に、3Dプリンタで造形したメカニカルイコライザーを組み合わせ、高域特性を改善している。ユニットは15mm径のダイナミック型。
発表会は22日13時30分から実施、14時から試聴会も開催。会場は7F 研修室10番。
MrSpeakers
注目は、11月下旬に発売されるフラッグシップヘッドフォン「Flow」シリーズだ。開放型「ETHER Flow」と、密閉型「ETHER C Flow」があり、店頭想定価格はどちらも23万円前後。発表会は22日の15時45分から、6F チャペルで予定されている。
ヒダのような特殊な形状を採用した特許技術の「V-Planar振動板」を採用しているのが特徴だが、Flowシリーズでは流体力学に基づいた新形状のハウジングや、空気の流れを阻害しない構造のガイドパーツなどを新たに採用。歪みを抑えている。
HIFIMAN JAPAN
新フラッグシップヘッドフォン「シャングリ・ラ」を出展予定。日本での発売時期や価格は未定だが、米国では5万ドル前後での販売を予定しているという、超弩級システムだ。
静電型のヘッドフォンと、真空管ヘッドフォンアンプをセットにしており、ユニットには、歪率が「ほぼゼロ」で、超高速応答を実現するというナノテクノロジーを使った超薄型振動板を採用。そこにナノ粒子を均一に分布しているという。再生周波数帯域は7Hz~50kHz。
Unique Melody
Unique Melodyは、ユニバーサル型イヤフォン「MASON II」のバリエーションモデルとして、「MASON II - Fujiya Avic Collaboration Model」をイベントのために50台限定生産。フジヤエービック物販ブースで販売する。50台のカラー内訳は、クリアカラーが20台、ワインレッドが30台。価格はオープンプライスで、実売は約21万円。BA×12基構成。
Unique Melodyとミックスウェーブが共同開発したユニバーサルモデル「MASON」の後継機。通常版と位置付けられる量産モデルが12月に発売予定で、“旅”をテーマにした音のチューニングとデザインを施した「MASON II Dignis Collaboration Model」も200台限定で10月5日から発売されている。
Campfire Audio
ミックスウェーブブースでは、ハウジングに液体金属を採用した米Campfire Audioのユニバーサルイヤフォン「VEGA」、「LYRA II」、「DORADO」を出展。発売日は後日発表予定で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は「VEGA」が146,100円、「LYRA II」が79,800円、「DORADO」が112,500円。
ハウジングに、チタンよりも優れた硬度を持つという流体金属を採用。VEGAは非結晶カーボン(ADLC)をコーティングした8.5mm振動板、LYRA IIはベリリウムPVDダイナミック型ドライバ、「DORADO」は、8.5mmベリリウムPVDダイナミックとBAのハイブリッドとなる。
OPPO Digital Japan
ネットワークオーディオ再生対応のDAC新モデル「Sonica DAC」を参考出展する。ESSの最新フラグシップDAC「ES9038PRO」を搭載し、USBと同軸/光デジタル入力も装備。iOS/Androidアプリの「Sonica」を利用して、ストリーミング受信した音楽をSonica DACで再生できる。
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