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銅+銀の新オーディオケーブル素材「PC-Triple C/EX」。2層構造でハイレゾ広帯域伝送

 FCMとプロモーションワークスは15日、AV機器のケーブルなどに使う新たな音響用導体として、連結結晶無酸素銅のPC-Triple Cと5N純度の銀を使った2層構造の「PC-Triple C/EX(Pure Copper-Continuous Crystal Construction/EXTRA)を開発したと発表した。オーディオ/ビデオ/デジタル用途のケーブルや、機器用内部配線材などの利用を想定している。

PC-Triple C/EX

 '14年にFCMが発表し、既に様々なオーディオケーブルや電源ケーブルなどに採用されている連結結晶無酸素銅PC-Triple C(銅の純度99.996%)の周囲を、5N(99.999%)の銀素材で包んだ構造。導電率は105.0IACS%、比重は9.5。

 既存のオーディオケーブルに使われている銀メッキ処理された線材については「数μの銀では基礎材である銅の結晶粒界の銀原子が入り込み表面が均一とならない。そのため表皮を流れる信号は銅/銀を交互に伝送され、安定した信号伝送とはならない」としている。

 一方、新たな線材のPC-Triple C/EXは、表皮効果によって減衰する高周波帯の伝送を、銀部分によって伝送。PC-Triple Cとの相乗効果で、ハイレゾ音源などの広帯域の伝送を可能にするという。

断面図
線材の内部