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iFI-Audio、Blutooth受信できるUSB DAC「nano iOne」。DSD 11.2MHz対応

 トップウイングサイバーサウンドグループは、英iFI-Audioの新製品として、DSD 11.2MHz/12.4MHz再生やBlutooth受信に対応するDAC「nano iOne」と、USB機器利用時の音質向上を図るアクセサリ製品「iGalvanic 3.0」を4月上旬より発売する。価格はnano iOneが27,000円。iGalvanic 3.0は45,000円。いずれもUSB 3.0に対応する。

nano iOne
iGalvanic 3.0

Bluetooth対応のUSB DAC「nano iOne」

 バーブラウン製DACチップを採用し、最大192kHzのPCMと、DSD 11.2MHz/12.4MHz、384kHz DXDまで対応。入力にUSBと同軸/光デジタルのコンボを各1系統備え、Bluetoothによる受信にも対応したのが特徴。高音質コーデックのAACとaptXをサポートする。出力は同軸/光デジタルとアナログRCAが各1系統で、DAC/DDCとして利用できる。デジタルフィルタも備え、物理ボタンで切り替えできる。

正面
背面

 オーディオ機器以外にもゲーム機やBlu-rayプレーヤーとスピーカー・アンプの間に繋いでの利用も想定しており、iFI-Audioではnano iOneを「デジタルハブ」と呼称している。

 バーブラウン以外からも新しいDACチップが各種登場しているが、iFI-Audioではバーブラウン製にこだわり、nano iOneでも採用。その理由についてiFI-Audio広報を担当するENZO j-Fiの嶋田亮氏は、「他社のDACチップと違い、バーブラウンのDACチップはPCMをマルチビットで処理し、DSDも1bit信号のまま処理する」としている。

 光デジタル出力はPCM 192kHzまでの出力に対応。電気的な影響を抑えるガルバニック絶縁処理を施し、オーディオのデータストリームを再クロック/再生成/反復させる「REclock」と「REgenerate」も搭載して、音質向上を図った。

光デジタル出力にはガルバニック絶縁処理を施している
「デジタルハブ」としてのnano iOne

 そのほか、軍事用レーダー技術をオーディオ向けに応用し、ノイズフロアを下げるアクティブ・ノイズ・キャンセレーションも搭載している。

 USBバスパワーで動作する。手のひらに乗るサイズだがバッテリは非搭載で、ポータブル用途ではなく据え置き機器としての利用を想定している。外形寸法は67×106×28mm(幅×奥行き×高さ)、重量は141g。

iGalvanic3.0

 パソコンとUSB DACの間に挟み込んで使用するガルバニックアイソレーター。USBオーディオの伝送時に受ける影響のひとつ、ガルバニック電流の対策を行ない、音質向上を図る。iFI-AudioのUSB 3.0パワーサプライ「micro iUSB3.0」や「nano iUSB3.0」との組み合わせを推奨している。

iGalvanic3.0

 USB 3.0に対応し、RMEなどが採用するUSB 3.0ベースのオーディオインターフェイスに対応可能としている。USB接続の外付けBlu-rayドライブにも対応。USBバスパワーも絶縁している。なお、USB Audio Class 2.0との互換性を備え、USB 3.0非対応機器でも利用できるとする。

正面
背面

 USB 3.0対応にあたり、サファイア基板のキャパシティブ・アイソレーターを採用。USB3.0のストリームはキャパシティブ&マグネティック・アイソレーションシステムをミックスモードで使用している。各アイソレーションシステムは、処理を追加することなくデータストリームを直接絶縁するなど、USB 3.0対応のための設計を行なったという。

USB 3.0対応。USBオーディオの音質向上を図る